雲仙小地獄温泉 小地獄温泉館

 雲仙温泉街から少し離れたところにもうひとつの噴気地域があり、国民宿舎と数軒の小さな温泉旅館が集まっている。雲仙小地獄温泉といい、1731年開湯という古い歴史がある。

 1919年に完成した共同浴場が長く親しまれてきたが、1993年に国民宿舎の外湯としてリニューアルされ、正八角形のドーム型木造湯屋が2つ並ぶユニークな建物が完成した。

 浴室の扉を開けると、温泉の硫黄臭と湯屋の木の香りが渾然一体となった、何とも言えない魅力的な匂いがする。石張りの浴槽に満たされるのは、これまた見事な白濁湯である。露天風呂はないが、豪快な湯量の打たせ湯が併設されている。

 温泉地にあるジモセン共同浴場は、とんでもなく熱いところが少なくないが、ここは関西人の私にちょうどいい位の温度に調節されているので、ついつい長湯をしてしまいそうだ。

 畳敷きの休憩室があり、自販機の飲み物で喉を潤すことができる。希望すれば、国民宿舎から食事を出前してもらうこともできるようである。

 適度な鄙びが感じられる外湯で、地元指向の共同浴場(新湯共同浴場湯の里共同浴場)はちょっとディープすぎるとお考えの旅行者には最適だろうと思う。

お気に入り指数:★★★★☆

施設DATA
温泉名 雲仙温泉
施設名 小地獄温泉館
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒854-0621 長崎県南高来郡小浜町雲仙462(→地図)
電話番号 0957-73-2351
公式サイト 雲仙・小地獄温泉 青雲荘
営業時間 09:00〜21:00
料金 大人:400円、小人:200円
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・鍵つきロッカー・ドライヤー
浴場施設 内湯
駐車 可能
入浴日 2005年9月23日
備考 <0170>

温泉DATA
源泉名 雲仙小地獄温泉
泉質 単純硫黄温泉(硫化水素型)[低張性-弱酸性-高温泉]
泉温 90℃
湧出量 ---L/min
知覚的試験 ---
pH値 ---
ラドン ×10-10キュリー
密度 ---g/cm3(20℃/4℃)
蒸発残留物 ---g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 0.228g/Kg
分析年月日 1993年3月19日
情報源 脱衣場の掲示
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
水素イオン 0.8
ナトリウムイオン 7.5
カリウムイオン 3.0
アンモニウムイオン 1.9
マグネシウムイオン 3.6
カルシウムイオン 8.5
アルミニウムイオン 4.1
鉄(II,III)イオン 3.3
陽イオン合計 32.7
陰イオン mg
塩素イオン 7.2
チオ硫酸イオン 4.5
硫酸水素イオン 1.8
硫酸イオン 107.6
リン酸二水素イオン 0.2
陰イオン合計 121.3

非解離成分 mg
メタケイ酸 73.8
メタホウ酸 0.4
非解離成分合計 ---
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 349.0
遊離硫化水素 2.5
溶存ガス成分合計 ---

 

 旅の情報

 昨年(2004年)夏にオープンした『雲仙お山の情報館』には、雲仙の自然や歴史に関するわかりやすい展示があるので、ぜひ訪問されることをお勧めしたい。特に、島原半島の温泉とその成因についての展示は、温泉ファンにとって非常に興味深いものがある。

 入場無料(駐車場も無料)。

雲仙お山の情報館

長崎県南高来郡小浜町雲仙320
phone:0957-73-3636


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制作:2005年10月2日 修正:2005年10月4日