雲仙温泉 湯の里共同浴場

 雲仙にある3つの共同浴場のひとつ。

 タイル張りの浴室には、やや深めの小判形の浴槽がひとつ。ビニールパイプから、灰緑色の湯が滔々と掛け流されている。

 泉質は、"酸性・含鉄(II,III)・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩泉"、昔ふうに言えば明礬緑礬泉(みょうばんりょくばんせん 明礬:硫酸アルミニウム、緑礬:硫酸鉄)である。
 活動の盛んな火山に特有の泉質で、マグマによって熱せられた高温高圧の湯(水蒸気)が岩盤に含まれるアルミニウムや鉄を溶かし込むことで生成されるのだという。口に含むと金気を帯びた酸味を感じた。これまで経験したことのない味であった。

 この日は休日であったためか、午前中にもかかわらず、洗面器を手にした近所の人たちが、三々五々集まってくる。
 世間話に花を咲かせながら、ゆったりと湯浴みを愉しんでいる様子を眺めていると、雲仙では大阪の半分、東京の1/3くらいの速さで時間が過ぎていくのではないかと思えた。

 田舎の共同浴場としては遅い時間まで営業しているが、これは、ホテルや旅館で働く人たちが終業後に入浴するから。

 今回の九州旅行で入ったなかでは、もっとも気に入った湯である。

お気に入り指数:★★★★★

施設DATA
温泉名 雲仙温泉
施設名 湯の里共同浴場
施設の種別 日帰り入浴施設(共同浴場)
所在地 〒854-0621 長崎県南高来郡小浜町雲仙(→地図)
電話番号 0957-73-2576
公式・参考サイト 雲仙観光協会
雲仙お山の情報館
営業時間 09:00〜23:00(12月から2月は、08:30〜22:30)
料金 大人:100円、小人:50円
無料の備品 鍵つきロッカー
浴場施設 内湯
駐車 可能(乗用車5台くらい)
入浴日 2005年9月23日
備考 <0170>

温泉DATA
源泉名 雲仙温泉(湧出地:長崎県南高来郡小浜町雲仙316番地)
泉質 酸性・含鉄(II,III)・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩泉[低張性-酸性-高温泉]
泉温 44.0℃(気温:25.0℃)
湧出量 ---L/min(自噴)
知覚的試験 無色、澄明、酸味、弱硫化水素臭
pH値 2.3
ラドン ---×10-10キュリー
密度 1.0013g/cm3(20℃)
蒸発残留物 1.519g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 1.470g/Kg
分析年月日 2004年10月22日
情報源 浴室内の掲示(温泉分析書のコピー)
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
水素イオン 5.5
ナトリウムイオン 15.1
カリウムイオン 9.6
アンモニウムイオン 21.3
マグネシウムイオン 8.7
カルシウムイオン 53.9
ストロンチウムイオン 0.1
アルミニウムイオン 61.3
マンガンイオン 0.3
鉄(II,III)イオン 38.0
亜鉛イオン 3.2
陽イオン合計 217.0
陰イオン mg
フッ素イオン 0.3
塩素イオン 24.0
臭素イオン 0.1
ヨウ素イオン 0.1
硝酸イオン 0.1
チオ硫酸イオン 0.4
硫酸水素イオン 152.8
硫酸イオン 825.5
リン酸二水素イオン 0.9
陰イオン合計 1004.2

非解離成分 mg
硫酸 2.1
メタケイ酸 246.3
メタホウ酸 0.8
非解離成分合計 249.2
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 140.6
遊離硫化水素 4.8
溶存ガス成分合計 145.4

 


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制作:2005年10月2日 修正:2005年10月2日