検修中の103系
8月2日、『あなたと私のふれあい広場「未来にはばたく夢工場」in吹田』という賑やかなタイトルでJR西日本吹田工場が一般に公開された。我が家からJR吹田駅に行くにはこの工場の塀に沿って歩くのが近道なのだが、私がJRに乗る日−−つまりは日曜日は工場も休業で、閉ざされた正門から垣間見る構内に人の姿はない。
この日は『塀の内側』を見物できるまたとないチャンスなので、当直明けにもかかわらず勤務が終わると同時に飛んでいった。
正門 |
構内の様子 |
アパートを出てすぐに異様な行列を見つけた。『鉄分』の強そうな人ばかりの行列は吹田機関区に吸い込まれている。一瞬、こちらに並ぼうかと思ったが、機関区の見物は午後を予定しているので、いつもの道を吹田工場へと急ぐ。
普段の休日なら、市立体育館に行く人しか見かけない裏路地に、GパンTシャツ+銀箱の、ひと目でそれとわかる人たちがウロウロしている。路上駐車も心なしか多く、フロントグリルに特急電車のウイングマークを取り付けてた車もいて、いよいよ怪しげな雰囲気だ。
工場正門の飾り付けは予想外にシンプルである。制服の職員が配布するリーフレットを貰って、工場内に足を踏み入れる。
この5月、阪急正雀工場を見学したけれど、構内の広さはその比ではない。さすが元国営鉄道の大工場だ。
広い芝生の向こうに1両の電車が置かれている。モハ52001。昭和初期に登場した新快速の『元祖』とも言える車両である。(モハ52001についてはこちら)
リーフレットを片手に、広い工場内をひとまわりすることにした。
(1998.8.3制作)