末広橋梁、動く!!

 列車去って10分ほどすると、自転車に乗った係員氏が現れた。

 これから、橋桁を跳ね上げる操作が行われる。

 電子サイレンが鳴り響き、橋桁がゆっくりと上がり始めた。

 思ったより速いスピードで、桁がどんどん上がって行く。1分余りで、可動桁が完全に立った状態となり、運河が開通した。

 可動桁を跳ね上げた末広橋梁を線路側から見る。

 枕木をつけた線路が垂直に立っている、珍しい光景。バランスウェイトが線路を塞いでいる。

 事前に得た情報では、次に列車が来るまで1時間以上ある。私は、遅めの昼食を摂るべく運河を離れた。

貨物列車がやってきた!!---その2

 1時間ほどして現地に戻ると、けしからぬことに、既に可動桁が降りた状態になっていた。

 写真に撮れば、上げるも下ろすも同じだが、はるばる大阪からやってきたからには下りる様子も見たかった....。

 仕方がないので、今度は対岸で列車を待つことにする。
 上の写真を撮った場所から、線路と反対方向の運河を見る。

 運河に係留されている船は、食事に行くまえと同じ。現実には、可動橋の水路を往来する船など、ほとんどないのではないか。

 滅多にこない船のために、列車が来るたびに桁の上げ下ろしをするJRの律儀さには感心するしかないが、おかげて私のような道楽者が、その珍しい光景を見物できるのだ。

 しばらくすると、さっきと同じように踏切警報機が鳴動し、DD51に牽かれた貨物列車が通過した。

 貨物列車が引き返すと、再び可動桁が跳ね上げられる。


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制作:2008年10月19日 修正:2008年10月23日