和歌山の温泉開発 |
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白浜や勝浦といったA級温泉地を数多く抱える和歌山県だが、こと温泉開発に関する情報公開となると、及第点には遠く及ばない。
だいたい、どの県のホームページであっても、"温泉部会"をキーワードに検索するといくつかの文書がHitする。ところが、和歌山県の場合は、和歌山県環境審議会規則という規則そのものがひっかかるだけなのだ。その規則によれば、和歌山県にも環境審議会温泉部会は確かに存在するのだが、開催予告や審議結果はネット上ではまったく公表されておらず、審議会のホームページすらないのである。 和歌山県の温泉担当部署は、環境生活部環境政策局環境生活総務課。 それによると、たとえば温泉掘削の許可を得るには、温泉利用計画書や付近の見取り図などを添えて掘削前に申請をしなければならない。手数料は12万円である。 動力装置の申請には、揚湯試験結果や温泉分析書写しが求められる。(→現に温泉が出てからでないと動力装置の申請はできない!) 温泉状況報告書(温泉利用施設の管理者は、年1回、温泉の状況及び利用状況を知事に報告しなければならない)とか、果ては温泉の温度・ゆう出量・成分の著しい変化報告書(温泉の性質に著しい変化が生じたときは知事に届け出なければならない)なんてのもあるが、これは他の都道府県でも同様なのであろうか。 (2005年2月26日) |