中の湯温泉 卜伝の湯

 国道158号線の中の湯交差点にある"洞窟風呂"。
 戦国時代の剣豪中原卜伝(なかはらぼくでん)が、この湯で傷を癒したという言い伝えから、その名がついたという。

 もともと付近にあった中の湯温泉旅館の所有だが、旅館が焼岳の中腹に移転したので、浴場だけが取り残されるかたちになった。旅館の宿泊者は、送迎つきで無料で入浴できる。

 案内所で鍵を借りて湯小屋に入ると、脱衣場にむっとする硫黄臭が漂う。湿気が高く、壁や窓は水滴だらけだ。

 アルミ製の素っ気ないドアを開けると、狭い階段があり、その先がいきなり湯船になっている。
 広さは、2〜3人が同時に入れる程度であろうか。窓から差し込むわずかな光と裸電球の明かりだけで、後は真っ暗。お湯の色ともども、詳細な観察は困難であった。

 本来、この場所(洞窟内)に湧くのは鉄泉らしいが、湯量が少ないので、中の湯の硫黄泉を足しているという。源泉かけ流しである旨の、長野県統一の表示があったが、温泉成分の掲示は見当たらなかった。

 きちんと手入れはされているが、感覚的にいまひとつ清潔感がなく、ちょっと期待外れの感は否めない。浴場の目の前に信号待ちのクルマが並び、秘湯ムードもいまひとつ。

 "話のタネに"という温泉か。

お気に入り指数:★★★☆☆

施設DATA
温泉名 中の湯温泉
施設名 卜伝の湯(ぼくでんのゆ)
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒390-1516 長野県松本市安曇4467-1(→地図)
電話番号 0263-95-2407(中の湯温泉旅館)
公式・参考サイト 中の湯温泉旅館(公式ホームページ)
アルプス観光協会
営業時間 12:00〜17:00(外来入浴)
料金 大人:700円、小人:350円
無料の備品 とくになし
浴場施設 内湯
駐車 困難と思われる
入浴日 2012年7月16日
備考 <0381>

 
(温泉成分の掲示なし)
 


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制作:2013年03月03日 修正:2013年03月03日