松之山温泉　ナステビュウ湯の山

　松之山温泉の日帰り入浴施設。

　しゃれた外観と名前からてっきり観光客向けの施設と思い込んでいたが、午前10時の営業開始と同時に、駐車場は地元ナンバーのクルマでみるみる埋まっていった。

　下足箱のカギ・入浴券と引き換えに、ロッカーキーが渡される一般的なシステム。再入浴も可能。

　浴室には主浴槽と小さなサウナ、ガラス扉を開けたところに露天風呂がある。旅館街で使われるのとは別の独自源泉だが、松之山温泉特有のクレオソート臭を伴う濃い含塩化土類食塩泉(自噴)であることに変わりはない。

　主浴槽は源泉かけ流し、露天風呂は循環式併用だが、高張泉のためか、両者の感触の差はほとんどないように思える。
　雪のない関西からやってきた私には、湯気で曇った内湯よりも、一面の雪景色を眺めながら特徴的な湯につかれる露天風呂のほうが好ましく感じられた。

　舞台付きの大広間が休憩室として開放されている。
　丼ものや麺類程度の食事も提供されるが、飲食物の持ち込みもOK(但し、匂いの強い漬物は持ち込み不可の掲示(笑))。見れば、大半のグループが手作りの弁当やアルコール類を持ち込んで、思い思いの時間を過ごしている。
　源泉かけ流しの湯につかって食事をとっても、現金出費は入浴料のみなのだから、地元の人たちに人気なのは当然だろう。

　以前、温泉街のなかにある外湯(鷹の湯)に入ったが、風情という点を除けば、こちらに軍配が上がると思う。

お気に入り指数:★★★★☆