粟津温泉　総湯

　前回訪問したときはがっかりだった粟津温泉総湯が、2008年8月に新築・移転した。

　倒産した旅館の敷地を源泉ごと買い取り、木造平屋のこぢんまりとした建物を造ったもの。10台程度だが駐車場もあり、クルマでの訪問も便利になった。

　古風な下足箱に履き物をしまって扉を開けると、広いロビー兼休憩スペースがある。純民間の施設ならば、土産品の陳列棚などが所狭しと並ぶところなのだろうが、そういうものは一切ない(タオル等の販売はあり)ので、何だかすこし間の抜けた感じがする。

　旧総湯と同じく、脱衣場と浴室の仕切りは総ガラス張りの開放的な構造。洗い場の向こうに、円形の浴槽がひとつある。

　ロビーに掲げられた温泉分析書のコピーによれば、源泉は同じ敷地内にあるもの(旧総湯とは別)。104L/minもの豊富な湯量で、循環式ではあるものの、源泉投入量はかなり多い。サラリとした湯だが、身体が芯から暖まる感じだ。条例に基づくものだそうだが、塩素の匂いが強いのがちょっと残念。

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