彩都天然温泉　すみれの湯

　茨木市の国道171号線沿線にこの春(2008年5月)に新規オープンした日帰り入浴施設。開業直後の喧噪が一段落した時期を狙って訪問してみた。

　郊外型としては広くない敷地に、自走式の立体駐車場と切妻屋根の建物がある。下足ロッカーキーと引き換えにリストバンドを渡される、いわゆる健康ランド方式。会計は退館時に一括して清算するシステムである。

　さっそく、2階にある浴室に向かう。

　浴室内には、主浴槽と人工炭酸泉浴槽、ジャグジー、サウナなどがある。大きなガラス窓は全開で、半露天に近い爽快な入浴を楽しめた。

　地下1,000mからくみ出す温泉は、露天エリアで使われている。浴室に較べてあまり広いものではないが、屋根のかかった岩風呂が2つあり、奥がかけ流し、手前が循環式だという。
　かけ流し浴槽は灰緑色に濁った湯で、特有の鉱物臭がある。循環式のほうは、濁りが除去され、きれいなうぐいす色の湯となっていた。壁に掲げられた説明板では、重曹成分も多いとされているけれど、特徴的な肌触りは感じなかった。このほか、陶器製の壷湯が3つある。

　48畳敷きの広間が『寝転座敷』として開放されている。藤枕も準備されているので、入浴後にひと眠りすることもできると思う。

　フルサービスの食事処や韓国風の岩盤浴(別料金)もあるが、今回は利用しなかった。

　極楽湯吹田店が温泉の利用をやめたいま、自宅にもっとも近いお気に入り温泉になりそうな予感がする好ましい施設であった。

　お気に入り指数:★★★★☆