極楽湯 吹田店

　12月24日(2005年)にオープンしたスーパー銭湯。

　JR東海道線岸辺駅の駅前、阪急京都線正雀駅からも徒歩数分の好立地である。
　我が家から徒歩10分くらいの場所なので、温泉掘削が始まってから、毎日のように工事の進捗状況を観察していた。待望の開業である。(開業までのレポートはこちら。)

　券売機で買った入浴券をフロントに差し出すと、脱衣ロッカーキーではなく、リストバンドが貸与される。館内の会計は、これを呈示するだけでOK。再入浴も可能で、システムとしては、いわゆる健康ランドと同等である。

　内湯は、主浴槽と水風呂、洗い場、サウナのみのシンプルな構成。やはり、メインは露天エリアである。

　正直言って、あまり期待はしてなかったのだが、源泉かけ流しの岩風呂があったのには驚いた。わずかに黄色みを帯びたなめらかな湯で、鼻を近付けると、はっきりと分かる鉱物臭がただよう。口に含むと若干の金気を感じた。
　分析書のうえでは単純温泉だが、あと少しで"ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉"を名乗れるレベルの温泉成分が含まれていて、しっかりとした浴感がある。源泉浴槽から溢れたお湯は、一段下にあるもうひとつの岩風呂に流れ込む仕組みだが、こっちはたっぷり加水されているので、入り較べられたい。
　湧出量が少ないのでそう大きな浴槽ではなが、温泉ファンの期待に見事に応えており、これは相当にポイントが高い。

　壷湯や寝湯などの定番風呂のほか、ミルキー風呂というのもあった。これは、二酸化炭素を溶かしたお湯なのだそうだ。

　フルサービスのお食事処があり、そば粉100%の"十割そば"のほか、水槽から揚げたばかりの魚介を活け造りで提供してくれる。

　狭いながらも、畳敷きの休憩スペースもある。

　"都会のスーパー銭湯としては"という断わりがつくものの、泉質も良く、おおいに気に入った。

お気に入り指数:★★★★☆