山代温泉 総湯 山代温泉湯殿


はづちを楽堂


源泉公園

 山代温泉は奈良時代に行基によって発見されたと伝えられる古湯である。

 温泉街の中心には、元湯共同浴場である総湯がある。1971年に改築された鉄筋コンクリート2階建てで、1階が女湯、2階が男湯となっている。

 階段を上がると、広い脱衣場がある。観光客らしい人は見かけず、入浴客の大半は、洗面器を手にした地元の人たちである。

 浴室には、円形のタイル張り浴槽がふたつあって、透明な湯が満たされている。循環式だが、そこそこのオーバーフローがあり、元湯ならではの贅沢なお湯の使い方だ。
 泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉。味やにおいはない。いわゆるすべすべ感はないが、身体の芯まで暖かさがしみ込むような感触の湯であった。

 総湯の斜め向かいには、はづちを楽堂と名付けられた施設がある。茶店や土産品店、ギャラリーなどがあり、昔の温泉街の写真が展示されていた。総湯には休憩施設がないので、湯あがりに一服するには格好の場所である。温泉街の散策マップなど、街歩きに有用な資料がタダで手に入るので、入浴のあと、ぜひ行かれることをお勧めしたい。

 また、隣接する源泉公園には、1936年から1994年まで使われたというコンクリート製の配湯槽が残っている。

お気に入り指数:★★★☆☆☆

施設DATA
温泉名 山代温泉
施設名 総湯 山代温泉湯殿
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒922-0242 石川県加賀市山代温泉18-128(→地図)
電話番号 0761-76-0144
参考サイト KAGA旅・まちネット
営業時間 06:00〜22:00( 第4水曜日定休、第2水曜日は9時から15時まで休止)
料金 大人:370円、中学生:130円、乳児から小学生:50円
無料の備品 特になし
浴場施設 内湯
駐車 可能(約10台、1時間まで無料)
入浴日 2006年1月3日
備考 <0193>
加水、循環、塩素系消毒剤使用

山代温泉総湯は、2009年に隣接の廃業旅館跡地に移転し、現在この場所には、山代温泉古総湯が建っています。


温泉DATA
源泉名 山代温泉(新1号源泉)
湧出地:石川県加賀市山代温泉18-120番3
泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉[低張性-弱アルカリ性-高温泉]
泉温 64.3℃(気温:21℃)
湧出量 660L/min(掘削・動力揚湯)
知覚的試験 無色澄明殆ど無味無臭
pH値 7.8
ラドン ---×10-10キュリー
密度 0.9992g/cm3(20℃/4℃)
蒸発残留物 1.267g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 1.312g/Kg
分析年月日 2003年10月6日
情報源 脱衣場の掲示(温泉分析書のコピー)
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
ナトリウムイオン 327.0
カリウムイオン 9.5
アンモニウムイオン 0.2
マグネシウムイオン 1.0
カルシウムイオン 79.4
アルミニウムイオン <0.05
マンガンイオン <0.05
鉄(II)イオン <0.05
陽イオン合計 417.1
陰イオン mg
フッ素イオン 5.1
塩素イオン 186.5
硫化水素イオン <0.1
硫酸イオン 587.1
炭酸水素イオン 64.7
炭酸イオン 2.4
陰イオン合計 845.8

非解離成分 mg
メタケイ酸 41.6
メタホウ酸 6.9
メタ亜ヒ酸 0.1
非解離成分合計 48.6
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 <0.1
遊離硫化水素 <0.1
溶存ガス成分合計 ---

 


石川県に戻る

戻る


Copyright (C) 2006-2013 Heian Software Engineering. Allrights Reserved.

制作:2006年01月02日 修正:2013年11月08日