大白川温泉　しらみずの湯

　岐阜県白川村にある日帰り入浴施設。

　古くからの共同浴場に代わって、去年(2005年)5月に新規オープンした。

　浴室は、主浴槽と檜風呂、ジャグジーがあるだけのシンプルな造り。

　ジャグジーはよくわからないが、主浴槽と檜風呂は完全なかけ流し。特に檜風呂は、湯船の大きさに比して十分な源泉投入量があり、惚れ惚れするほどのオーバーフローがある。
　露天風呂もあるが、ご覧のとおり、湯船を除いて深い雪に埋もれていて、春が来るまで休業中だ。

　お湯は無色透明の薄い食塩泉。食塩泉特有のベタベタした感触はなく、さっぱりした浴感のさわやかな湯だ。大白川ダムの湖岸に自噴する大白川温泉からの引き湯で、付近の旅館などでも利用され、国民保養温泉地に指定されている。

　ゆっくり横になれる広間があるが、飲み物の自販機があるだけで、飲食施設はない。そのため、軽食程度の持ち込みは可能とのこと。

　元日の午後、浴場にやってくるのは、初湯を楽しむ地元の人たちばかりであった。

　『○○ちゃん、おめでとう!』
　『平瀬に帰ってきたんだね。いつまでいるの?』

　ふるさとに帰省した幼なじみを見つけて、和やかな新年の挨拶が交わされる。
　施設はピカピカになっても、共同浴場の人と人とのふれあいは今なおしっかり残っているようであった。

お気に入り指数:★★★★☆