七釜温泉 ゆーらく館 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
ユニークな釜風呂で知られた七釜温泉公衆浴場が移転した。 新施設の名前は、『ゆーらく館』。浜坂町が約3億円をかけて新築したもので、運営は地元の七釜地区に依託されている。旧施設と同じ源泉100%の掛け流しと釜風呂がウリ。日本海新聞によれば、7月23日(2005年)のオープンからの24日間で7,958人が来場、目標の1日200人を軽く超える好評ぶりらしい(釜風呂など人気 七釜温泉「ゆーらく館」出足好調)。 湯屋は鉄筋コンクリート造・平屋建てだが、落ち着いた外観で、好感が持てる。石と桧、2つの浴場があり、男女日替わりで利用できる。他に貸切浴室が2つあるとのこと。私が訪れた日は、桧の浴室が男性用であった。 浴場の扉を開けると、わずかに灰緑色に濁った湯を満たした主浴槽が目につく。底まで木張りの本格的な桧風呂だ。底がはっきり見えないので浴槽内をくまなく歩いてみたが、足底に吸い込み口や吹き出し口の感触はなかった。看板通り、掛け流し専用の潔い造りで、嬉しくなる。 露天エリアには、名物の釜風呂が健在である。 旧公衆浴場にあったものよりひと回り大きく、ゆっくり足を伸ばせる。昭和42年製という銘板がついたホンモノの釜で、どうやら酒造工場で使われていたものらしい。もちろん、こちらも掛け流しで、天然温泉100%の湯をざばーっと溢れさせる究極の贅沢を愉しめる。 旧施設の釜風呂は、コンクリートの地面の上に、釜が置かれただけのもの。木製の踏み台を使って出入りした。底には五右衛門風呂のようなスノコが沈められていたと記憶している。 このほか、露天エリアには小ぶりな岩の露天風呂が設備されている。比較的高い目隠し塀で囲まれているが、その解放感は都会のスーパー銭湯とは比較にならない。釜風呂・露天風呂とも、屋根が架かっているので、雨天でも平気である。 32畳の休憩室があり、湯上がりはゆっくり横になって休める。清涼飲料水の自販機があるが、アルコールの販売、食事やマッサージの施設はない。 施設内にある自然環境展示ホールには、近くの田君川に自生するバイカモのパネルが飾ってあった。きれいで冷たい水にしか生えない水草で、4月末から6月にかけて、白い可憐な花を咲かせることを知る。 冬場のカニのほかにもうひとつ、七釜温泉を再訪する目的が加わった。また是非行きたい。 お気に入り指数:★★★★☆
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
Copyright (C) 2005 Heian Software Engineering. Allrights Reserved.
制作:2005年8月25日 修正:2005年8月29日