三瓶温泉 国民宿舎 さんべ荘


内湯 正直言って、大したことはない


加熱源泉浴槽


非加熱源泉浴槽

 気象庁の定義によれば、活火山とは、「概ね過去1万年以内に噴火した火山、及び現在噴気活動が認められる火山」なのだそうだ。(こんにちは!気象庁です!2003年7月号)
 現在、我が国には108の活火山があり、日本列島は火山列島と言って差し支えない。それゆえ、我々温泉ファンは多彩な温泉を愉しめる訳だが、残念なことに、私が住む関西・中国・四国は、活火山の数は極めて少ない。関西・四国はゼロ、そして、中国地方にたったの2つ(三瓶山・阿武火山群)である。

 その、数少ない火山---三瓶山(1126m)の麓に湧くのが三瓶温泉。古くは志学温泉と呼ばれた温泉地である。2か所の共同湯(→写真はこちら)が知られているが、国民宿舎の浴場が素晴らしいと聞いたので、一浴あびてみることにした。

 浴場の扉をあけると、平凡な主浴槽とジャグジーが目に入る。除鉄処理した源泉を使っているそうだが、これは全然大したことはない。目指すべきは、2003年に増設された源泉浴槽である。

 広島の造り酒屋から譲り受けたという酒樽や大釜を使った風呂だが、これが加熱した源泉を使ったかけ流し。薄茶色の湯に身を沈めると、ざばーっと音をたてて溢れ出る。湯を舐めてみると、かなりの塩味、そして金気を感じた。
 更にその奥には、非加熱の源泉を満たした酒樽もある。加熱浴槽より湯の色は淡く、口に含むとピリピリした炭酸味を感じることができる。私のような一般の温泉ファンは、湧き出たばかりの源泉に触れる機会はほとんどないのだけれど、これほどまでに新鮮な源泉に入れる温浴施設はそう多くないであろう。

 私が訪れたのは、この冬いちばんの寒波が襲来した日。さすがに非加熱の湯船に浸かる気にはなれなかったけれど、いつまでも身体がぽかぽかする秀逸な湯であった。

 文句なく★5つのお勧め温泉である。

お気に入り指数:★★★★★

参考リンク

施設DATA
温泉名 三瓶温泉
施設名 国民宿舎 さんべ荘
施設の種別 国民宿舎
所在地 〒694-0222 島根県大田市三瓶町志学2072-1(→地図)
電話番号 0854-83-2011
公式・参考サイト 三瓶温泉さんべ荘
大田市
営業時間 11:00〜21:30(外来入浴)
料金 大人:500円、小学生以下:400円(外来入浴料金)
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・鍵つきロッカー・ドライヤー
浴場施設 内湯、ドライサウナ、露天風呂、源泉風呂
駐車 可能
入浴日 2004年12月31日
備考 <0096>

温泉DATA
源泉名 湧出地:島根県大田市三瓶町志学字七以後ロ1726-4
泉質 ナトリウム-塩化物泉[低張性-弱酸性-温泉]
泉温 37.5℃(気温:22.6℃)
湧出量 ***
知覚的試験 無色 透明 微炭酸味 微金味 微土臭
pH値 5.8
ラドン 1.48×10-10キュリー
密度 0.9994g/cm3
蒸発残留物 2.17g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 2.15g/Kg
分析年月日 2003年6月5日
情報源 脱衣場の掲示(温泉分析書のコピー)
1Kg中の成分
     

    

陽イオン mg
ナトリウムイオン 495
カリウムイオン 53.0
マグネシウムイオン 42.7
カルシウムイオン 113
鉄イオン 5.6
マンガンイオン 1.50
リチウムイオン 0.554
ストロンチウムイオン 2.31
バリウムイオン 0.30
陽イオン合計 714.0
陰イオン mg
フッ素イオン 0.24
塩素イオン 873
臭素イオン 3.43
ヨウ素イオン 0.30
硫酸イオン 9.63
炭酸水素イオン 318.0
陰イオン合計 1204.6

非解離成分 mg
メタ亜ヒ酸 0.7
メタケイ酸 215.0
メタホウ酸 20.5
非解離成分合計 236.2
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 289
溶存ガス成分合計 289

 


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制作:2005年1月2日 修正:2005年1月19日