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■『海峡2号』の乗客■函館朝市 朝6時15分、目覚まし時計で目が覚めた。急いで身支度をし、朝市を見学する。空気が冷たい。 市場をひとまわりしたあと、食堂で朝食。ラーメンとうに・いくら丼がセットになったメニュー。安くはなかったけれど、透き通ったスープの塩ラーメンは、旨かった。 ■『海峡2号』の乗客たち函館駅に戻り、青森行きの『海峡2号』に乗る。今日は、竜飛海底駅で下車し、青函トンネル記念館を見物する予定でいる。 最前部の海底駅見学専用車両に乗り込むと、意外にも初老の男性が十数人いて、皆、新聞を読んだり、居眠りをしてたりする。彼らはいったい何者であろうか。函館を出るとすぐに車掌が検札に来たが、このおじさんたちには見向きもしない。 途中、いくつかの駅で、下り列車と交換する。ライトグレーに黄緑・薄紫のラインが入ったJR北海道の気動車である。江差線内だけを走る区間列車で、平日ならば高校生で満員になるのだろうが、休日の今日はガラガラである。 木古内着。しかし、おじさんたちは動じない。やはり、新聞を読んだり、じっと目をつぶったままである。 しかし、吉岡海底駅到着の直前に、その謎が解けた。 駅と言うより、トンネル内の一地点のような吉岡海底駅に停車。家族連れ1組とともに"駅員"が下車した。 となると、残り半数の男たちは、無論竜飛海底駅の"駅員"だろう。 『海底駅を案内する○○でございます。今日は皆さまのお供をさせていただきます。』 列車は程なく竜飛海底駅に停車。前よりの出口から下車する。 |
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2001年11月10日 制作
2001年11月21日 修正