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■メモリアルシップ摩周丸 函館駅前のホテルから、まずは、市電に乗って元町方面に向かう。 函館港に面した赤レンガの倉庫群は、内部が改装されて、飲食店や物販店になっている。海産物や菓子を売る観光客向けの店も少なくないが、明らかに地元客を対象とした雑貨屋や洋服屋も入居していて、思いのほか盛況である。いくつかのレストランでは、結婚パーティーなども行われており、礼服姿の人も目に付いた。 しかし、それから少し駅方向に歩くと、人通りはぷっつりと途切れてしまう。 青森の八甲田丸と同じく、この摩周丸も連絡船の栄光を後世に伝えるべく保存されたわけだが、その経営母体となる第三セクター・シーポートプラザの経営状態は、破綻寸前らしい。 500円の入場料を払って、内部を見学する。こちらも、船内には連絡船に関する資料などが数多く展示されている。ブリッジや通信室も見学可能だが、八甲田丸と同時期に新造された同型の船であるから、その構造はまったく同じで、新たな発見は少ない。 今日は1日で青森・函館2か所の保存船を見たわけだが、その内容は青森・八甲田丸に軍配が上がると思う。もともと、連絡船の母港は函館であるだけに、これは少々残念である。青函連絡船の元船員たちは、その多くが今も函館市内で暮らしているはずで、彼らを活用したイベントなどが催せないものか、などとも思ってしまった。 再び赤レンガの倉庫群に戻って、ビアホールで夕食。地ビールと北海道産の素材を用いた料理を提供する店で、たいへんな盛況である。昨日・一昨日ともに淡泊な日本料理の夕食であったから、ほかほかのコロッケやホタテ貝柱のバター焼きが旨かった。 |
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2001年11月10日 制作
2001年11月21日 修正