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■サンタランド白神無料送迎バスに乗り込んだのは、私を含めて5名であった。いずれも、20代から30代とおぼしき旅人たちである。バスは、赤い、メルヘンチックなボンネット型だが、運転するのは灰色の作業服姿のあんちゃんだ。バスは急な坂道を上って、10分程でサンタランドに着く。 サンタランド白神は、地元の青森県西津軽郡岩崎村とフィンランドラヌア郡が姉妹都市提携をしたのを機会に作られた、第三セクター方式による滞在型リゾート施設だそうだ。なだらかな丘陵地に、ログハウス風の建物が散在する。 レストランで昼食を摂ることにする。 昼食後、広い園内を散策する。 帰りのバスまで、まだまだ時間があるので、今度は物販店を覗く。どこにでもあるようなガラス細工などが並んでいるだけで、私の購買意欲をそそる商品はなかった。驚いたことに、さっきのあんちゃんが、今度はレジを打っている。 レジ係を終えたあんちゃんの運転で、再び十二湖駅に戻る。 程なく中年団体の路線バスも到着。1面1線の小さな無人駅は、観光客でいっぱいになる。 やがて、東能代方から『リゾートしらかみ』が到着する。 なかなか巧妙なダイヤであるが、果たして、これは同一の列車と言えるのかどうか。私の指定席券は秋田から弘前までとなっているが、本来、指定席券は同一列車に1回限り有効のはずである。『リゾートしらかみ』の利用客を除外する規定など、見たことはないが....。 しかし、そんな杓子定規なことは考えないでおこうと思う。『リゾートしらかみ』の指定席券は、列車の旅と沿線イベントが一体となったパッケージ商品のチケットなのだから。 ■津軽三味線の生演奏 十二湖駅から、再び五能線の旅に戻る。 千畳敷駅では、約10分の停車。列車を降りて、駅の目の前にある千畳敷海岸に立ってみることができる。千畳敷は、もし、大都市近郊にあれば、多くの観光客を集めるであろう奇景だが、『リゾートしらかみ』から降り立った十数人以外に、人の姿はなかった。 鯵ケ沢駅から、先頭車で津軽三味線の生演奏があるというので、見物しにいく。列車内での楽器の生演奏というのは、はじめての経験だ。 15時12分、五所川原着。 |
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2001年11月10日 制作
2001年11月21日 修正