JR貨物 機関車撮影会


吹田機関区に揃った展示機たち

 吹田工場が公開されたのと同じ日、隣接するJR貨物吹田機関区では機関車撮影会が行なわれた。入場料金200円を徴収されたが、内容も濃く、ホンモノのELの運転席に座れるという思いがけない体験もできて、大満足の半日であった。

 ちょっと期待外れの感が否めない吹田工場をあとにして、隣接するJR貨物吹田機関区に向かった。(と言うより、吹田機関区は吹田工場から我が家への帰り道にあるのだ。)
 入場料金200円を払って構内に入ると、いつもはEF65か66、81、200しかいない留置線にカラフルな機関車が並んでいた。真ん中の見慣ぬピカピカの電機は最新鋭のEF210だ。
 参加者はみな高そうな一眼レフとズームレンズを持った鉄ちゃん。手際良く脚立を持参している人もいる。ファミリー向けの吹田工場とだいぶ趣が違う。私は例によってDC-2L 1台のみ。7両全部を収めることはできず、かといって1両ごとのアップもできない中途半端なカメラだけれど、それでも気をとりなおして撮影開始。

お目当ての機関車を撮影する鉄ちゃん

一歩前に進み出たEF81 1

 吹田付近の東海道線は、南西方向に走っている。夏の午後、真正面から強い陽射しが照り付けて、撮影には最高の状態だ。
 今日の展示機は、向かって右(海側)からEF66 1, EF81 1, EF65 21, EF210-5, EF65 513, EF65 1059, EF66 6。『撮影会』と銘うってあるから、全機パンは2基上昇、前照灯も点灯している。参加者は構内踏切に三脚を立てて思い思いの構図でシャッターを切っている。

『瀬戸』のマークをつけてもらったEF66 6

検修庫にいたEF66 119
それにしても汚い....

 ひととおりの撮影が終わったところで、俳優の舞台挨拶よろしく、EF66 1から順に、機関車が1両1両ファンの前に進み出る。側面の撮影が終わると、それぞれヘッドマークを付けてもらって後退。全機ヘッドマークがついたところで撮ったのが冒頭の写真。空の色が若干違っているけれど、これは2枚の写真をPhotoshopで合成したから。

ヘッドマーク

ずらり並んだ機関車の舞台裏
それぞれの機関車の車長の違いがよくわかる。

 左は準備されたヘッドマークの一部。『あさかぜ』、『富士』(以上九州タイプ)、『瀬戸』、『出雲』のブルトレ用も登場。もう実用に供されることがない『瀬戸』はなぜか新品同様のピッカピカ。この種の催し用に新調したのかも知れない。

 撮影用に各電機は10cmと違わぬ位置に揃えて停車しているが、その後ろ側にまわって撮ったのが右の写真。各車の車長の違いがわかって面白い。交直流機のEF81の長身ぶりが際立っている。最新鋭のEF210も結構大柄なことがわかる。

(1998.8.3制作) 


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