■運転停車
 伊勢中川を過ぎ、明野駅で運転停車して後続の特急に道を譲る。2面2線のプラットホームの間に通過線を持つ新幹線みたいな駅である。
 松阪、伊勢市を通過して、宇治山田で運転停車。乗務員の交代のみですぐに発車。そのまま鳥羽まで逃げ切るのかと思ったら、五十鈴川で10分以上止って、またもや特急列車に追い抜かれる。
 この貸切列車、列車番号(6701列車)からするといわゆる『予定臨』ではないかと思うのだが、大阪線内はすいすい走ったくせに、目的地がすぐそこというところで待たせるのはどんなものかとも思った。もっとも特急列車が集中する山田線では思い通りのダイヤの設定が難しいのかも知れないが。鳥羽で前2両に乗っていた団体が下車。

■志摩線
 鳥羽を過ぎると突然線形が悪くなって、数十Kmの速度制限がついたカーブが連続する。鳥羽から賢島までの区間は、昭和初期に国鉄線との連絡を目的に当時の志摩電鉄が建設した路線で、最初から高速電気鉄道を目論んで建設された大阪・山田線、あるいは69年開業の鳥羽線とは全然生い立ちが違う。
 観光客誘致を狙って複線化工事が進められているが、期待に反して海の見える場所はほとんどない。追い越し設備のある白木からは長いトンネルの新線付け替え区間に入り、10時39分志摩磯部着。
 添乗員にせかされて、駅前に待機する三重交通バスに乗る。

三交バスに乗る

続く