能登の鉄道・駆け足試乗記
蛸島駅にて
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■終点蛸島へ 飯田からは、普通列車で能登線の終点・蛸島に向かう。珠洲で乗客の大半が下車し、10人余りの乗客を乗せた2両編成の気動車は、水田の中を淡々と走る。 正院で地元客数人が下車すると、車内は鉄道ファン5〜6人と白い開襟シャツの男子高校生ひとりだけとなった。小さな丘を越えて、列車にブレーキがかかり、あっけなく蛸島に着く。 ホームから一段下がったところに、やはりブロック造りの駅舎があって、軒下に自転車が数台置かれている。大都市近郊の駅ならば、『放置自転車』として容赦なく撤去されるところだが、ここではもちろん数少ない鉄道利用者へのサービスである。さっきの高校生はその1台に乗って走り去ってしまった。 蛸島は能登半島最深部にある漁港で、近くの魚市場のせりの様子は一見に値するものらしい。けれども、今日の私の滞留時間はわずか6分。他の鉄ちゃんに混じって、写真撮影をし、駅前の様子を眺めていたらあっという間に折り返し列車の出発時刻が来た。列車はいま来た線路を引き返す。 珠洲駅で十数人の乗客を乗せたあと、駅ごとに数人の降車と乗車を繰り返し、気動車は穴水に向かって走る。乗客は高校生と老人が主。数駅だけの短区間の乗車が多い。 "金沢ステーションホテル"での休憩は十分ではなかったようで、睡魔が私を襲ってきた。車窓の風景は往路にしっかり眺めている。駅の多くは簡素な造りで、見るべきものは少ない。意識朦朧状態のまま、17時41分穴水着。 |
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2000.8.6制作