2000年3月9日、ひかり102号の京都出発直後に放送された食堂車の案内アナウンスである。食堂車・車内販売の担当はJウエストラン。
この放送を聞いて、席を立って食堂車に向った記憶のある人も多いのではあるまいか。この、わかる人にはわかる夢いっぱいのアナウンスも、もう二度と聞けない。
最後の新幹線食堂車のメニューはつぎのとおり。
市中の飲食店と比べて安くはないけれど、しかし、法外に高価であるという感じはしない。ドリンク類はむしろ安価であるように思える。
2000年3月の営業廃止の時点で、食堂車(列車食堂)の営業を担当していたのは、JR東海系のジェイダイナー東海(3往復)とJR西日本系のJウエストラン(1往復)である。両社は列車食堂・鉄道駅構内食堂の最大手だった日本食堂が分割されてできた企業である。
かつては、日本食堂のほかに、もとは駅弁車販業者であったビュフェとうきょう、ホテルを親会社とする帝国ホテル列車食堂・都ホテル列車食堂の4社が味を競い、食堂車の営業会社で乗車する列車を決めたビジネスマンも多かったそうである。
■セットメニュー | ■スープ・ケーキ | |||
和風御膳 | \1,746 | コーンクリームスープ | \378 | |
うなぎ蒲焼き御膳 | \1,575 | 洋梨ケーキ | \396 | |
ビーフシチューセット | \1,300 | ライス | \171 | |
海老フライセット | \1,485 | ロールパン | \171 | |
ハンバーグステーキセット | \1,000 | ■ドリンク | ||
■アペタイザー | ビール | \450 | ||
合鴨のくんせい | \783 | スコッチウイスキー | \823 | |
スモークサーモン | \783 | 国産ウイスキー | \540 | |
ソーセージの盛合せ | \783 | 日本酒 | \432 | |
チーズの盛合せ | \702 | ワイン | \873 | |
地どりの風味焼き | \702 | コーヒー | \288 | |
蛸マリネ博多風 | \702 | 紅茶 | \270 | |
おでん | \702 | オレンジジュース | \315 | |
■ア・ラ・カルト | グレープフルーツジュース | \315 | ||
ビーフシチュー | \1,000 | トマトジュース | \270 | |
うなぎ蒲焼き | \1,314 | コカコーラ | \225 | |
ハンバーグステーキ | \700 | アイスコーヒー | \288 | |
海老フライ | \1,134 | |||
とんかつカレー | \1,053 | |||
ハヤシビーフライス | \828 | |||
ビーフカレーライス | \783 | |||
スパゲティミートソース | \783 | |||
ミックスサンドウィッチ | \747 | |||
ハム&サラダ | \702 | |||
貝柱フライ | \873 |
注1:ジェイダイナー東海博多営業所 2000年3月5日現在。
注2:値段は感謝価格として全品1割引となっていた。ここに掲げたのは割引後の価格(税別)。更にビーフシチューとハンバーグ(セットを含む)は、1974年の営業開始当時の特別価格になっている。
新幹線列車食堂のレシート
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