潮温泉　大和荘

　潮(うしお)温泉は、島根県中部 江の川沿いの邑智郡(おおちぐん)美郷町にある温泉。

　1973年に開業した、第三セクター経営の旅館が1軒あり、外来入浴を受け付けている。

　浴室は、大きなガラス窓をもつ開放的な造り。ゆったり流れる江の川を眺めながらの入浴を楽しめる。かけ流しの主浴槽には、源泉(冷鉱泉)がそのまま注がれており、浴槽内の湯を加熱する仕組み。
　泉質は、含食塩-重曹泉だが、三瓶山周辺に多い炭酸鉄泉系の成分も多く含まれていて、源泉を口に含むと、温泉名の由来のとおり、強い塩味と金気を感じた。
　重曹泉系のトロトロ感は乏しいが、かなり濃い食塩成分と、585mg/Kgも含まれる遊離二酸化炭素のためか、浴後のポカポカ感が長く続く感じがした。ちょっと場違いな感じの白湯のジャグジーもある。

　無料の休憩室はないが、湯上りには食堂兼ロビーでひと休みできる。ソフトドリンクやビールの自販機のほか、アイスなども準備されているから、火照った身体をゆっくりcool downできるだろう。

　三江線潮駅から徒歩数分の好立地だが、潮駅に停車するのは上下あわせて1日8本(江津方面行き 7:34, 11:20, 18:19, 20:49　三次方面行き 6:13, 7:58, 17:16, 19:03 [2015年3月14日改正])。11時過ぎの石見川本行きを除けば、昼間に発着する列車はないので、"乗り鉄"のついでにひと風呂浴びてビールを呑む---という夢の実現は、極めて困難と判定せざるを得ない。

お気に入り指数:★★★★☆