下田温泉 五足のくつ


受付・ロビー(ヴィッラコレジオ)


客室内部(Villa B-2)


内湯と露天浴槽(Villa B-2)


夕食の一品

 天草・下田温泉 五足のくつは、2002年にオープンした全室離れの宿泊施設。古くからの温泉街からかなり離れた山の斜面、常緑樹林の中に、エキゾチックな建物が散在している。

 Villaとは、もともと欧州貴族の別荘を指す単語である。旅の一夜を過ごす施設ではなく、ゆったりと滞在する場所です---という館主の思いが込められているのだろう。宿のホームページを見ても、連泊を勧める文言がある。

 開業時に造られたVilla A/Bのコンセプトは、"アジアの中の天草"。九州ではない、日本でもない、もちろん、日々の生活の場でもない異空間で、非・日常の時間をゆっくりとお過ごしくださいという訳だ。

 さて、私が泊まったのは、Villa B-2。
 2階建てのコテージで、1階にはテーブルがある部屋と風呂、2階がリビング兼寝室だ。リビングからは、遥かに霞む東シナ海の水平線が見える。あいにくの曇天であったが、天気がよければ、美しい日没が楽しめると思う。

 この施設に大浴場はないので、各部屋の浴室で温泉を味わうことになる。

 Villa B-2の浴室には、洋風のポリバスが置かれた内湯と石組みの露天風呂がある。ポリバスに温泉は似合わない。やはり、ゆったりした露天が気持ちいい。さらっとした感触のお湯で、心地よかった。ただ、建物と塀に囲まれているので、開放感はいまひとつなのと、ベッド⇔温泉の往来に、必ず階段を上下しなければならないのが難点だ。

 朝夕の食事は、邪宗門と称する別棟食事処でいただく。
 内部は、モスクを思わせるアーチ天井の廊下に個室が並ぶ不思議な空間。驚いたことに、食事時間の予約は不要。お客は、気が向いたときに食事に行けばよい。
 地場産の魚介を使った創作懐石で、派手さはないけれど、丁寧に調理されていて好感がもてた。

 たいへん贅沢な時間を過ごせる宿だ。けれども、私のような貧乏性の人間が1泊しただけでは、その真価は理解できないのかも知れぬ。

お気に入り指数:★★★★★☆

施設DATA
温泉名 下田温泉
施設名 五足のくつ
施設の種別 ホテル
所在地 〒863-2803 熊本県天草市天草町下田北2237(→地図)
電話番号 0969-45-3633
公式・参考サイト 露天風呂付離れの宿【五足のくつ公式HP】
下田温泉旅館組合 公式サイト
営業時間 (宿泊営業のみ)
料金 (宿泊で利用)
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・ドライヤー・バスタオル・タオル・館内着・綿棒・化粧品
浴場施設 内湯・露天風呂(各客室専用)
駐車 可能
入浴日 2013年11月24日
備考 <0406>

温泉DATA
源泉名 天草郡天草町下田北字壱本松2231
泉質 単純温泉[低張性-弱アルカリ性-低温泉]
泉温 32.4℃
湧出量 ***L/min
知覚的試験 ***
pH値 8.07
ラドン 2.66×10-10キュリー
密度 ***g/cm3
蒸発残留物 ***g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 0.3359g/Kg
分析年月日 2001年11月29日
情報源 ホームページによる
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
ナトリウムイオン 50.6
カリウムイオン 5.8
マグネシウムイオン 7.6
カルシウムイオン 20.7
アルミニウムイオン 0.02
マンガンイオン 0.01
鉄(II)イオン 0.6
陽イオン合計 85.3
陰イオン mg
フッ素イオン 0.2
塩素イオン 24.8
水酸イオン 0.02
硫化水素イオン 0.4
硫酸イオン 8.3
炭酸水素イオン 198.2
陰イオン合計 231.9

非解離成分 mg
メタケイ酸 18.1
メタホウ酸 0.6
非解離成分合計 18.7
溶存ガス成分 mg
遊離硫化水素 0.04
溶存ガス成分合計 0.04

 



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制作:2015年05月15日 修正:2015年05月15日