湯之元温泉 元湯・打込湯


温泉神社

 湯之元温泉は、鹿児島市の西隣、日置市にある温泉地。

 国道3号線を走るクルマの車窓からは、コンビニや小さな商店が点在するありふれた集落にしか見えないが、少し脇に入ると、元旅館や元飲み屋の建物が軒を連ねていて、そこがかつて栄えた温泉地であることを実感できる。

 遠来の観光客を迎える雰囲気はゼロに等しいけれど、住民が日常的に使う温泉浴場は今も健在。そのうち、今回は『元湯・打込湯』に入ってみることにした。

 私が訪れたのは、勤労感謝の日の朝9時過ぎ。空いているとの予想に反して、洗面器を手にしたおっちゃん、おばちゃんが続々とやってくる。

 湯之元温泉株式会社が経営する民営浴場だが、入浴券の自販機には、『株主回数券』(30枚綴 1500円)という口座もあるから、この会社、あるいは地元の人たちが出資する、いわゆる共同浴場の進化形かも知れない。

 タイル張りの浴室には、2つの長方形の浴槽があって、左に打込湯、右に元湯のお湯がかけ流しになっている。もともと2つの浴場だったが、30年ほどまえに両者を併せていまの建物に改築したのだという。

 元湯・打込湯ともに、硫化水素臭を伴うなめらかな硫黄泉で、前者のほうが湯温・臭気ともにやや強い。眠気を覚ます朝風呂には前者が適当だと思ったが、地元の人には、後者が人気とのこと。

 玄関脇のベンチで涼んでいたら、小さな朱色の鳥居が目に入った。
 その名も温泉神社といい、境内には温泉発見記念碑などがある。碑文によれば、湯之元温泉は紀元2300年のはじめ(西暦1600年代半ば)に発見され、当初は薩摩藩直営であった。明治以降は、組合の手により開発が進み、1913年に鹿児島本線が開通してからは、大いに栄えたのだという。

お気に入り指数:★★★★☆

施設DATA
温泉名 湯之元温泉
施設名 元湯・打込湯(もとゆ・うっごんゆ)
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒899-2201 鹿児島県日置市東市来町湯田2231(→地図)
電話番号 099-274-0326
参考サイト 日置市観光協会
営業時間 06:30〜21:30(5〜9月は06:00から営業、毎年4月1日および9月1日休業(土・日曜日にあたる場合は翌日)
料金 大人:130円、小学生:60円、幼児:30円(2013年11月現在)
無料の備品 貴重品ロッカー
浴場施設 内湯
駐車 可能(乗用車数十台程度)
入浴日 2013年11月23日
備考 <0401>

 

温泉成分に関する掲示なし

 



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制作:2015年03月17日 修正:2015年03月17日