満願寺温泉 満願寺温泉館 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||
|
熊本県南小国町の黒川温泉は今や全国区の人気温泉地だが、同じ町内には、昔ながらの素朴な温泉も健在である。満願寺温泉もそのひとつで、満願寺川(志津川)に沿った小集落に共同浴場と洗濯場がある。 『温泉に洗濯場!?』と訝る方もいらっしゃるかも知れない。電気洗濯機が普及するまでは、洗濯は主婦にとって大きな苦痛をともなう家事であった。冬場、冷たい水で衣類を洗う作業は殊更辛く、豊富にある温泉を洗濯に使おう---というのは当然の成り行きである。今でも、古い温泉地には、洗濯場と称する施設が残っていることが少なくない。 ゆるやかに流れる満願寺川の水面とほぼ同じレベルに、いくつかのコンクリート製の水槽があり、お湯が溢れ流れる状態になっている。隣接する旅館で入浴料を払えばここで入浴できるらしいが、さすがにそれは遠慮して、隣にある共同浴場でその湯を賞味することにした。 鉄骨造の質素な建物。管理人室があるものの人影は見えず、"賽銭箱"に入浴料を自主投入する仕組み。 男女別に大小2つ、全部で4つ浴室があるのだが、いずれも(---我が眼で確かめたのは男湯のみだが)、暴力的と形容したくなるような大量のかけ流し。排水口の口径が足りず、洗い場に捨て湯が溜まる状態なのである。 当然のことながら、浴槽のお湯は限りなく新鮮。無味無臭、サラリとした感触の、透明感のあるお湯で、関西人の私にも熱すぎないのがよい。 湯上りには、爽やかな初秋の陽光のもと、ちょっとした散歩を楽しんだが、集落の中に、ネット上でもあまり紹介されていない共同浴場を発見。次回に入浴してみたいと思っている。 お気に入り指数:★★★★★
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
Copyright (C) 2013 Heian Software Engineering. Allrights Reserved.
制作:2013年08月24日 修正:2013年08月24日