浅虫温泉 松の湯


飲泉所

 浅虫温泉は、青森市街の東にある温泉地。

 かつては東北の奥座敷と呼ばれ、年間50万人もの入れ込みがあったそうだが、いまはちょっと元気がない。陸奥湾を望むロケーションは決して悪くはないのだが、それいけドンドンの時代に建てられた巨大温泉旅館が、鄙びや癒しを求める現在の個人温泉客に合わないのだろうと思う。
 集中配湯システムがあるので、基本的にはどこも同じ湯。そこで、かけ流しで外来入浴が楽しめる民間の公衆浴場でひと風呂浴びることにしようと思う。

 私が列車でこの地を訪ねたのは、その冬いちばんの寒波の日であった。
 浅虫温泉駅を出たとたん、烈風が頬を切り、雪が真横から吹き付けてくる。テカテカに凍てついた路面を歩くこと約10分、新建材でできたプレハブみたいな建物が見えてきた。風除室のついた玄関から中に入ると、ツンと灯油の匂いがして、驚くほど暖かい。冬の北国を旅していることを実感した。

 チープな外観に反して、内部は木をふんだんに使った清潔感のある造り。さっそく、その湯を賞味することにする。

 浴室には、青いタイル張りの浴槽がひとつある。芯まで冷え切った身体に、熱く透明な湯が心地よい。泉質は単純温泉だが、成分表を詳しく見ると、芒硝泉系の成分が多い。やや硬い感触の肌触りなのは、そのせいなのだろう。

 ポカポカに温まって浴場を辞するときには、風雪はピタリとやんでいた。

お気に入り指数:★★★★☆

施設DATA
温泉名 浅虫温泉
施設名 松の湯
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒039-3501 青森県青森市大字浅虫字内野13(→地図)
電話番号 017-752-3628
公式・参考サイト 浅虫温泉(浅虫温泉旅館組合・(社)青森観光コンベンション協会浅虫支部)
営業時間 07:00〜21:00(元旦は休業)
料金 大人(中学生以上):350円、小人(小学生):150円、幼児:60円
無料の備品 (とくになし)
浴場施設 内湯
駐車 可能
入浴日 2012年2月17日
備考 <0378>

温泉DATA
源泉名 浅虫温泉配湯泉
泉質 [高等低張性-弱アルカリ中酸性-高低温泉]
泉温 56.3℃
湧出量 ----L/min
知覚的試験 ----
pH値 ---
ラドン ---×10-10キュリー
密度 ---g/cm3(20℃/4℃)
蒸発残留物 ---g/Kg(130℃)
溶存物質総計(ガス性のものを除く) g/Kg
分析年月日 2002年8月23日
情報源 脱衣場の掲示
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
ナトリウムイオン 168.6
カリウムイオン 4.9
マグネシウムイオン 1.6
カルシウムイオン 115.2
その他 0.1
陽イオン合計 290.4
陰イオン mg
塩素イオン 139.5
硫酸イオン 420.8
炭酸水素イオン 27.8
その他 1.1
陰イオン合計 589.2

非解離成分 mg
メタケイ酸 62.6
メタホウ酸 0.9
非解離成分合計 63.5
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 17.4
溶存ガス成分合計 17.4

 



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制作:2013年01月20日 修正:2013年02月15日