温川温泉 温川山荘

 温川(ぬるかわ)温泉は、津軽の山あいに湧く温泉。

 JR弘前駅からローカル私鉄と路線バスを乗り継ぎ、さらに送迎車で30分走って着いたのは、雪に埋もれた小集落であった。温川温泉は、黒石から十和田湖に向かう観光ルート上に位置するが、以東の国道102号線は冬季通行止め。つまり、冬の温川温泉は、どんづまりの超秘湯なのである。

 送迎車のハンドルを握る番頭さんの話では、本日の宿泊客は2組3名。わずか3人のために、部屋を暖め、食事を作るのは、決してソロバン勘定があう話ではなかろうと思う。

 宿には、内湯と露天岩風呂がある。まずは露天で雪見風呂を...と考えたのだが、あまりの寒さで、お湯から出たとたん心臓発作を起こしそうである。今回は写真に収めるだけにした。

 露天とは別の場所にある内湯は、青森や秋田に多いヒバ造り。半円形の湯船はもちろん、床も木製なので、身体を洗うときに寒い思いをしなくて済むのはありがたい。お湯は、無色透明の、やや硬い感じのもの。無論、かけ流しでであるから、怪しげな循環ポンプの音などは聞こえない。しいんと静まりかえった雪深い湯宿で、極上の時間を過ごすことができた。

 食事は、朝夕ともにテーブル席の食堂でいただくシステム。川魚や山菜などが中心。決して豪華ではないけれど、過不足のない内容であった。

 夕食後は、がんがんに暖房が効いた客室で、メールをチェックし、ネットを閲覧して過ごす。こんな場所でも、高速ネット接続ができるとは、docomo恐るべしである。そして、眼が疲れたら、再びお湯へ。
 私は現場労働者であるが、ネット環境があればこと足りる生業ならば、1週間くらい、こういうところで仕事をしてみたいと思う。

お気に入り指数:★★★★☆

施設DATA
温泉名 温川温泉
施設名 温川山荘
施設の種別 旅館
所在地 〒036-0173 青森県平川市切明津根川森1-32(→地図)
電話番号 0172-55-2314
参考サイト 平川市
営業時間 (宿泊で利用)
料金 (宿泊で利用)
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・ドライヤー・バスタオル・タオル・館内着
浴場施設 内湯、露天風呂
駐車 可能
入浴日 2012年02月11日
備考 <0377>

※2014年夏で廃業したとの情報がある。


温泉DATA
源泉名 温川山荘温泉(第1源泉、第2源泉、第3源泉混合泉)
湧出地:平川市切明津根川森71と1
泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉[低張性-中性-高温泉]
泉温 70.0℃(気温:9℃)
湧出量 57L/min
知覚的試験 灰色透明 無味無臭
pH値 7.2
ラドン ---×10-10キュリー
密度 0.9995g/cm3
蒸発残留物 1.381g/Kg(130℃)
溶存物質総計(ガス性のものを除く) g/Kg
分析年月日 2007年11月14日
情報源 脱衣場の掲示(温泉分析書のコピー)
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
リチウムイオン 0.2
ナトリウムイオン 316.2
カリウムイオン 17.2
アンモニウムイオン 0.0
マグネシウムイオン 2.2
カルシウムイオン 132.6
アルミニウムイオン 0.0
マンガンイオン 0.1
第一鉄イオン 0.0
陽イオン合計 468.5
陰イオン mg
フッ素イオン 2.1
塩化物イオン 274.8
臭素イオン 0.2
ヨウ素イオン 0.7
硫酸イオン 496.7
リン酸イオン 0.1
炭酸水素イオン 116.0
炭酸イオン 0.0
陰イオン合計 890.6

非解離成分 mg
メタケイ酸 121.7
メタホウ酸 27.4
非解離成分合計 149.1
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 20.5
遊離硫化水素 0.0
溶存ガス成分合計 20.5

 



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制作:2013年01月18日 修正:2015年05月15日