霧島神宮温泉 蓬泉館 |
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霧島の温泉街から霧島神宮までは8Km余の道のりだ。初めて霧島を訪ねたとき、両者が思ったよりも離れていて、少し驚いた記憶がある。 もともと、霧島神宮周辺に温泉はなかったが、昭和初期、参拝客のために新燃岳の中腹から引き湯がなされた。現在も付近の旅館やペンションで利用されており、霧島神宮温泉(郷)として国民保養温泉地に指定されている。 蓬泉館は、霧島神宮の参道を左手に入り、数百メートル行ったところにある旅館。失礼ながら、相当に年季が入った宿だ。 雨の日の夕暮れに訪問したから余計にそう見えたのかもしれないけれど、木造モルタルの建物は、廃屋のようにしか見えない。カビくさそうな玄関の扉を開けても人の気配はなく、仕方がないので勝手に敷地に入ったら、『入浴料金徴収所』と書かれた立て札があった。 勝手口みたいなところで料金を払い、湯小屋に向かう。 当然、貸し切り状態---と思っていたら、意外にも先客がお二人いらした。胡麻塩頭の爺さんが、半円形の湯船の中で瞑想している。昔から、湯治に通っておられるとのこと。 お湯は、かなり強い硫化水素臭を伴う高温のもの。 ネット上の情報では、浴室内には打たせ湯もあるとのことであったが、私が目にしたのはその残骸で、使用をやめて久しいようだ。 施設はボロいが、個性的なお湯に満足した。 お気に入り指数:★★★★☆
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制作:2012年09月30日 修正:2012年09月30日