吉野川温泉

　徳島市の西郊にある温泉銭湯。

　ナビを頼りに、とっぷり陽が落ちてからの訪問。
　周囲の様子は良くわからないけれど、郊外型のロードサイド店や住宅が混在した、雑然とした場所らしい。

　それに反して、吉野川温泉はなかなかしゃれた建物である。大きなガラス窓をもつ広くて快適なロビーの奥に受付カウンターがあった。

　公定銭湯料金でも入浴できるが、140円のロイヤル料金を払うと、露天風呂やサウナも利用できる。せっかくなので、追加料金を払って専用の"鍵"を借り受けた。サウナ用の貸しバスタオルと小袋に入った塩もついている。

　銭湯料金だけで入れる部分は、当然のことながら銭湯そのもの。ジャグジーや電気風呂が設備された主浴槽には温泉水が使われているそうだそうだが、カルキ臭が強くて、水道水と変わらない感じである。

　"鍵"---と言っても、アクリル板の引き手だが---を使って入るエリアには、2つのサウナと水風呂、露天風呂がある。

　このうち、露天風呂は、タイル張りの浴槽が2つあり、ひとつが温泉水、もう一方は入浴剤を使った変わり湯だ。
　銭湯エリアと違い、こちらは穏やかな感触の湯で、外気に触れながら爽快な入浴が楽しめた。

　軽食コーナーがあったが、この日はすでに閉店。畳敷きの休憩室もある。

　なお、法律に定められた温泉成分の表示はなく、脱衣場に"単純温泉と推定される"という、奥歯にモノが挟まったような表現の掲示があるのみであったのが気がかりである。

お気に入り指数:★★★☆☆