蔦温泉 蔦温泉旅館 |
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蔦温泉(つたおんせん)は、青森市街から十和田湖に向かう国道103号線沿線にある一軒宿。 深い緑のなかに、古風な木造2階建ての本館(1918年築)がある。フロントというより帳場という呼び方がふさわしい受付でチェックイン。ギシギシ音がする廊下を歩き、エレベータに乗って案内されたのは、1988年築の西館。鉄筋コンクリート3階建てで、冷暖房完備。現代の温泉旅館そのものの快適な部屋だ。 浴場は2か所あり、いずれも、いわゆる足下湧出のかけ流し。 まずはこの宿の看板とも言える久安の湯に入ってみる。男女混浴(女性専用時間帯あり)のお風呂で、大きな木の浴槽の底全面がスノコ張りになっている。小さな湯口から注がれるのは、お湯ではなく、温度調整用の水(たぶん)。無色透明無味無臭のクセのない湯で、時折、湯船の底から小さな気泡が上がってくる。 もう一方の泉響の湯は、男女別の浴場。高級温泉旅館のような快適な脱衣場があり、そこから階段を下りたところが浴場の床という、足下湧出特有の構造だ。こちらの湯船も、底全面がスノコ張り。湯船の縁からは、透き通った静謐な湯が静かに溢れていて、格好の"寝湯"となっている。カランを備えた一般的な洗い場はなく、専用の湯枡から、お湯をすくって身体を洗うようになっているのはある種の演出なのだろう。 食事は部屋食だが、大きなトレーに乗せた状態で全品が一気に配膳される。なかなか合理的である。昨日、津軽海峡の海の幸を腹一杯食べたせいか、地鶏にりんごソースをかけたソテーなどの肉料理が旨かった。 食事のあとは、帳場横のラウンジで休憩。暖房用の薪が積み上げられた田舎ふうの造りであるが、実は無線LANが設備されていて、パソコンを持ち込めば高速インターネット回線に接続できるのであった。 見た目の鄙びと現代流の快適さ。都会人の勝手な要求を両立させたなかなか巧妙な経営戦略を持つ湯宿。ただし、お湯とお風呂は正真正銘のホンモノ。気に入った。 お気に入り指数:★★★★★
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制作:2010年10月24日 修正:2010年10月24日