下風呂温泉 大湯

 下風呂温泉には、2か所の公衆浴場がある。

 大湯は、その名のとおり下風呂の中心となる浴場で、旅館が立ち並ぶ温泉街から、"大間線"の高架橋をくぐってすぐのところにある。

 浴室には、強化プラスチック製の四角い浴槽がふたつ。手前が源泉そのままの"あつ湯"、奥が加水した"ぬる湯"となっている。

 お湯は、強い硫化水素臭を伴うにごり湯。口に含むと強い酸味を感じる。
 "あつ湯"は、見た目もいかにも濃そうだが、火傷しそうな熱さで、地元の人たちを含めて入っている人はいない。何とか入れる"ぬる湯"でその湯を賞味していたら、地元の人と思われるおっさんが話しかけてきた。

 下北の観光地ベスト3は、恐山、尻屋崎と仏ケ浦。
 恐山は、昨今は入山料をも徴収して観光地化したこと、仏ケ浦は観光船に乗るべきであること、尻屋崎は大間崎より遥かにスケールが大きいことなどを解説してくれる。私は相槌を打っていただけだが、どうやら、私の身分はすっかりバレているようだ。 

お気に入り指数:★★★★☆

施設DATA
温泉名 下風呂温泉
施設名 大湯
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒039-4501 青森県下北郡風間浦村大字下風呂字下風呂97(→地図)
電話番号 0175-36-2824
参考サイト ぐるりんしもきた(下北観光協議会)
下北ナビ
営業時間 07:00[08:00]〜21:00(毎週月曜日定休)
※[ ]内は11月から3月
料金 (宿泊で利用)
無料の備品 (なし)
浴場施設 内湯
駐車 可能
入浴日 2010年9月20日
備考 <0345>

温泉DATA
 (温泉成分などの掲示なし)

 旅のメモ

 下風呂の集落を貫くように、古いコンクリートの高架橋がある。昭和10年代に工事が進められた鉄道("大間線")の遺構である。

 青函航路の代替として、戦時中も突貫工事が続いたが、1943年に突如中断。その後、工事が再開されることはなく、一度も列車が通ることがなかったトンネルや高架橋が遺された。

 60年以上、厳しい風雪に晒された遺構は風化が進んでいたが、集落の西半分にあたる部分は、2005年に観光資源として整備され、駅のホームを模した足湯(無料)が作られた。

 なお、本来、"下風呂駅"が設けられるはずだった場所は、現在、公民館と駐車場になっていて、プラットホームへの地下道は今もその通路として活用されている。


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制作:2010年10月24日 修正:2010年10月24日