下風呂温泉 長谷旅館 |
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下風呂温泉は、北海道渡島半島を望む本州最北の温泉地である。 地名は、アイヌ語のシュマ(岩)・フラ(匂い)に由来し、こぢんまりとした温泉街には、イオウ(硫化水素)と潮の匂いが漂っている。 20軒弱の旅館があるが、今回は長谷旅館に宿をとった。1958年、井上靖が小説『海峡』を執筆するために滞在した老舗である。 風呂は内湯一つのみ。タイル張りの浴槽に満たされるのは、強い硫化水素臭を伴った大湯2号源泉。灰緑色に濁った硫黄泉で、口に含むと強い酸味を感じる。特に温度調節はしていないようで、適温になるまで加水して入るようにとの注意書きがあった。無論、かけ流しである。 食事は決して手の込んだものではないが、その代わり、地元の海の幸がこれでもかと言う位に供される。ホタテなどの造りや殻いっぱいに盛り付けられた生ウニが殊に旨い。朝食には名物のイカ刺しもつく。 ピカピカの施設をお望みの方には向かないが、ホンモノの湯と旨い海の幸を堪能したい人には格好の宿。なお、海が見える客室は数室しかないようなので、希望する場合は早めの予約が賢明だろう。 お気に入り指数:★★★★☆
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旅のメモ
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下風呂温泉のウリのひとつが、夏から秋にかけての漁火。
闇の中にほのかな明かりがチラチラ見える----という情緒的な光景を想像していたのだが、現代の漁火はいかにも人工的な強烈な灯火で、上空の雲までもが照らし出されている(写真は私が泊った部屋から撮影したもの)。 メタルハライド灯という一種の水銀灯で、 1隻あたり最大180KWという途方もない明るさ(出力)だそうだ。(漁火を考える…イカ釣り集魚灯の改善を) |
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制作:2010年10月24日 修正:2010年10月24日