須賀谷温泉

　長浜市街の北東、旧浅井町にある温泉。国道365号線から1Kmほど入った場所にある一軒宿である。

　温泉が少なかった滋賀県では古くから知られた存在で、旅館ではあるが夜遅くまで外来入浴を受け付けている。外来入浴者用の券売機まであるところを見ると、日帰り客は少なくないと思う。

　浴室内には、縁だけ石張りの四角い浴槽が2つあり、奥が温泉、手前が白湯のようだ。
　鉄(II)・鉄(III)あわせて10.8mg/Kgを含有する規定泉で、うっすら茶色に濁ったお湯である。口に含むと弱い金気を感じる。宿のサイトによると、滋賀県初のかけ流し方式とのこと。そこそこのオーバーフローがあるので、お湯の鮮度は悪くない。

　露天風呂は、浴槽全体に屋根が架かった岩風呂で、どうやらこれは白湯っぽい。

　長浜近辺には、鉄を含む温泉(鉱泉)が湧く場所が点在している。長浜市街にある"長浜温泉"も鉄イオンによる規定泉だし、JR田村駅から西にいった米原市世継(よつぎ)地区には、"かなぼう"と呼ばれる鉄を含んだ自噴井戸が点在するという。

　私の地学に関する知識はゼロだが、湖北地域に鉄泉が湧く理由をご存知の方がいらしたら、ぜひご教示願いたいと思う。

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