かもしか温泉　かもしか荘

　鈴鹿スカイライン(国道477号線)の滋賀県側入り口、深い緑の中にある国民宿舎。
　箱型の、いかにも国民宿舎然とした本館の横に、"あいの土山　都市との交流センター"と称する建物が増築されている。『かもしか温泉』は、この中だ。

　外来入浴ができるのは、中庸の露天風呂がひとつあるだけの浴場。とはいえ、湯船には屋根があるし、2つの洗い場も軒下なので、雨天の入浴も快適だろう。
　お湯は、かなり濃い重曹泉。湧出量はわずか3.6L/minなので循環式かつ加水もされているらしいが、重曹泉特有のとろんとした感触と匂いを愉しめる。

　食堂もあるが、昼だけの営業で、湯上りには自販機の飲み物で喉を潤すしかない。

　私が訪れたのは、日曜日の18時すぎ。外来入浴客など皆無だろうと思っていたが、予想に反して、ポツリポツリとお客がやってくる。近隣の民間温泉温浴施設はどこも1,000円以上だから、コストパフォーマンスはかなりいい。
　夜8時半まで外来入浴を受け付けているのは、近隣の人たちの手軽な温泉---という一面もあるのではないかと思う。

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