ひまわりの湯

　不振が続いた志摩スペイン村(1994年開業)の起死回生策として、2001年にオープンした日帰り入浴施設。

　ホテル志摩スペイン村の裏手、伊雑ノ浦(いぞうのうら)を望む高台に、簡素な平屋の建物がある。

　スペインをイメージするような装飾はとくにないが、ホテル志摩スペイン村の大浴場を兼ねているので、質素な中にも上品な雰囲気が漂っている。

　大きなガラス窓をもつ浴室は、凝灰岩張りのシンプルな構造。主浴槽のほかに、ごく小さなジャグジーがある。
　露天エリアはそこそこの広さで、(天気がよければ)伊雑ノ浦に沈む夕日を眺めながらの入浴を愉しめる。露天浴槽の一部は、私の大好きな寝湯としても使える構造で、これは気に入った。

　温泉法に基づく泉質はアルカリ性単純温泉だが、分析書をよく見ると、かなり純粋な重曹泉系のお湯であることがわかる。循環式だが、肌にぬめりを感じる、上質の湯だ。

　入浴料1,000円を高く感じる方がいるかも知れないが、入湯税:150円とタオル・バスタオルレンタル料込みだから、まあ、妥当なネダンなのかと思う。

　風呂上りは、畳敷きの休憩室で横になれる。
　その気になれば、回廊でつながったホテルで食事も可能。ただし、安くはない。

お気に入り指数:★★★★☆