松之山温泉 凌雲閣 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
吹田から、名神・北陸道を500Km余。上越ICでは乾いていた路面が、やがてシャーベット状になり、ついには圧雪となった。 松之山温泉は、日本有数の豪雪地域として知られる十日町市山間部にある温泉である。 4年前(2006年)の初夏、立ち寄り湯を楽しんだが、再訪するなら雪の季節と決め、今度は泊りにやってきた。 本館は、1938年竣工の木造三階建て(国登録有形文化財)。豪雪に耐えるべく、装飾皆無のシンプルな外観だが、内部は部屋ごとに意匠を凝らした造りで、昭和初期の温泉旅館の面影をしのべる。 浴場は、長い渡り廊下を行った先にある。 大中2つの浴場(男女入れ替え制)で使われるのは、独自源泉の鏡の湯。松之山温泉に共通の、クレオソートみたいな強い匂いを帯びた湯で、口に含むと猛烈なエグ味と塩味を感じる。加温循環しているが加水はしておらず、日本有数の高張泉を愉しめる。 ひとつだけある貸切家族風呂は、最近掘削された鷹の湯3号源泉の配湯を受けている。こちらは完全かけ流しだが、源泉温度が極めて高いので、相当の水を加えないと入れない。 源泉100%の循環をとるか、大量加水のかけ流しがいいかは難しいところだが、私は前者に軍配を上げたいと思う。 食事は、朝夕ともに鉄筋コンクリート造の別館でいただくことになっている。 広間での夕食は、地元で採れるキノコや山菜を使った料理。単純な天ぷらや煮付けはなく、どれもプロの繊細な手が加わったもの。酒肴としても秀逸であり、地酒がすすんだのは言うまでもない。朝食はテーブル席で摂るが、バイキングではないので、落ち着いた食事を楽しめる。 朝食のあと、もういちど温泉で身体を暖めてチェックアウト。濃い食塩泉の威力は絶大で、冷えきった愛車に暖房が効いて来るまでの間も、少しも寒い思いをすることはなかった。 雪国の鄙びを味わいつつ、いい湯につかるのには最適の温泉地であり、宿である。ぜひ、雪の季節の訪問をお勧めしたい。 お気に入り指数:★★★★★
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Copyright (C) 2010 Heian Software Engineering. Allrights Reserved.
制作:2010年01月21日 修正:2010年02月12日