霧島湯之谷温泉　霧島湯之谷山荘

　霧島山麓の深い森のなかにある温泉宿。
　霧島神宮と霧島温泉郷を結ぶ国道223号線から、細い山道を数百メートル入ったところにある。mapion地図には道路が描かれていないが、大きな看板があるので、迷うことはなかろうと思う。

　宿泊者用には貸切露天風呂もあるらしいが、外来入浴できるのは内湯のみ。湯治場の雰囲気が漂う木造の浴室には、木でできた小ぶりな浴槽が3つある。

　源泉は2つあり、45℃の熱いお湯はやや広めの浴槽に、35℃のぬるい湯は2人が入るのがやっとの極小の浴槽に注がれる。両方の捨て湯がその間に設けられた第3の浴槽に流れ込む仕組み。
　熱いお湯は強い硫化水素臭を伴う白濁湯。ぬるいお湯は、二酸化炭素の含んだ硫黄泉で、日本ではほとんど例をみない珍しい泉質なのだそうだ。

　私が訪れた時には、4人のお年寄りが政治放談に興じながらゆったりした湯浴みを愉しんでおられた。
　駐車場には、鹿児島ナンバーの軽自動車が並び、遠来の観光客よりも地元のお年寄りに人気があるようであった。

お気に入り指数:★★★★☆