道後温泉　椿の湯

　道後温泉の普段使いの公衆浴場。土産品屋が軒を連ねるアーケードの曲がり角にあるが、うっかりすると見落としてしまうかも知れない。

　1982年に改築された建物は、高い天井の鉄筋コンクリート造。下足ロッカーに靴をしまい、券売機で入浴券を買う、ごくありふれたシステムをとっている。

　広い浴室には、道後温泉本館同様の石造りの浴槽がある。ロビーの掲示では、本館とは異なる分湯所からのお湯が引かれているみたいだが、私にはその違いがよくわからない。本館同様のなめらかな、肌に優しい感触の湯だ。もちろん、かけ流しである。

　広いロビーにはソファーも置かれ、飲みものの自販機もある。

　道後温泉本館の圧倒的な存在感に隠れて目立たないけれど、温泉浴場としては第一級の施設。

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