道後温泉本館


玄関


北側の3階建て


霊の湯 2階席

 あまりにも有名な、この国を代表する温泉入浴施設。

 荘厳な唐破風をもつ建物は、国の重要文化財に指定されているが、よく見ると、微妙にデザインが異なる建築物の集合体であることがわかる。
 一番最初に出来た(1894年)のが北側にある3階建ての棟。3つの唐破風があるが、これが当時の正面玄関なのだという。その後、東側にある霊の湯と又新殿(1899年)、南棟と玄関棟、更に北西角にある事務棟が建て増しされ、概ね現在の姿になったのは昭和に入ってからとのこと。
 したがって、夏目漱石が県立松山中学に勤務していた頃(1895年4月から1年間)の道後温泉本館は、今とはずいぶん違った建物だったことになる。

 詳細は公式サイトに譲るが、単なる入浴だけでなく、休憩をセットにしたコースがある。休日には早々に満員札止めになることも少なくないらしいが、せっかく道後に行くからには、後者のプランを選択したい。

 館内には、『神の湯』・『霊の湯』の2つの浴室がある。後者は休憩つきプラン専用の特別浴室だが、いずれも石張りの落ち着いた造り。洗い場はシャワーも完備されていて、快適に利用できる。
 縁が狭い、古風な石造りの浴槽に満たされるのは、滑らかな感触のアルカリ性単純温泉。もちろん、かけ流し。県庁所在地の市内で、これほどいい温泉に入れるところは他にない。
 県条例に従って塩素が投入されており、かすかにその匂いが感じられるのが残念だが、年間100万人超(椿の湯を含む)のお客を迎える公営施設としては、やむを得ない選択かも知れない。

 休憩つきプランでは、建物上層階の広間でひと休みできる。浴衣を羽織って景色を眺め、遥か明治・大正の時代に思いを巡らすのも良かろう。

お気に入り指数:★★★★★

施設DATA
温泉名 道後温泉
施設名 道後温泉本館
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町5-6(→地図)
電話番号 089-921-5141
公式・参考サイト 松山市道後温泉事務所(松山市HP)
道後温泉旅館協同組合
営業時間 06:00〜23:00(最終受付 22:30、原則として年中無休)
料金 大人:400円、小人:150円(神の湯階下)
無料の備品 鍵つきロッカー、(シャンプー、ボディーソープ)
ドライヤーは有料(10円)
※( )内は霊の湯のみ。
浴場施設 内湯
駐車 専用駐車場はなし
入浴日 2009年05月07日
備考 <0316>

温泉DATA
源泉名 道後温泉第2分湯場(第6,8,9,17,19,21,25,26,28号源泉)
松山市道後湯之町4-30
泉質 アルカリ性単純温泉[低張性-アルカリ性-高温泉]
泉温 48.0℃(気温:11.0℃)
湧出量 ---L/min
知覚的試験 ---
pH値 9.1
ラドン 1.4×10-10Ci/Kg
密度 ---g/cm3
蒸発残留物 ---g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 0.2706g/Kg
分析年月日 2004年1月27日
情報源 ロビーの掲示
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
リチウムイオン 0.2
ナトリウムイオン 71.7
カリウムイオン 0.6
マグネシウムイオン 0.3
カルシウムイオン 4.7
陽イオン合計 77.5
陰イオン mg
フッ素イオン 12.4
塩素イオン 27.1
硝酸イオン 0.8
水酸化物イオン 0.2
硫酸イオン 22.0
炭酸水素イオン 68.9
炭酸イオン 6.7
陰イオン合計 138.1

非解離成分 mg
メタケイ酸 50.6
メタホウ酸 4.4
非解離成分合計 55.0
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 -
溶存ガス成分合計 -

 


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制作:2009年10月10日 修正:2009年10月10日