子安温泉

　子安温泉は、長野県高山村にある新設系の温泉。

　看板に従って、須坂から山田温泉に向かう道から左折すると、落葉松の林の中に、湯気抜きのついた木造の湯屋が見えて来た。

　男女別の入口を入るとすぐに脱衣場。休憩室はなく、入口脇にベンチとテーブルが置かれているのみ。

　全面木張りの浴室内には、やはり木でできた浴槽がひとつあるだけ。ここに茶色の濁り湯が満たされている。口に含むと相当な塩辛さと金気を感じる。

　駐車場は、"紅葉マーク"を付けた長野ナンバーの軽自動車ばかり。関西からやって来た私には、硫黄臭の強い山田温泉の湯のほうがいかにも温泉らしいと思うのだが、地元の高齢者にはこちらのほうが人気が高いらしい。

お気に入り指数:★★★☆☆

温泉DATA

源泉名

子安温泉(湧出地:長野県上高井郡高山村大字牧字下平786)

泉質

ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉[等張性-中性-温泉]

泉温

35.4℃(気温:22℃)

湧出量

82.2L/min(掘削による動力揚湯)

知覚的試験

ほとんど無色澄明、強塩味・苦味・鉄味を有す。

pH値

6.5

ラドン

未測定

密度

1.0050g/cm³(20℃/4℃)

蒸発残留物

8.825g/Kg(180℃)

溶存物質総計(ガス性のものを除く)

8.767g/Kg

分析年月日

2004年6月18日

情報源

脱衣場の掲示(温泉分析書)

1Kg中の成分

　旅の情報

　子安温泉に入ったあとの帰り道、沿道のリンゴの木には、無数の赤い実がついているのが見えた。よくも枝が折れないものだと感心するくらいの量である。

　11月、高山村はリンゴ(サンふじ)収穫の最盛期を迎える。

　地元農協の出荷施設ではリンゴの直販も行われている。もちろん、1コや2コの"バラ売り" ではなく、段ボール箱単位での販売。

　なかには他の半額くらいの箱もあるので尋ねてみたら、外観にキズがあって、出荷できないものなのだそうな。

　16個入りのいちばん小さな箱を買い求めたが、驚く程安かった。

　参考リンク:JA須高