多伎いちじく温泉

　1995年に旧簸川郡多伎町がオープンさせた日帰り入浴施設。

　旧出雲市との合併後の一昨年(2006年)、2本目の温泉井戸のボーリングを行い、源泉掛け流しを実現した。

　国道9号線からほど近いところに、瓦葺きの建物がある。広いロビーはちょっと豪華な絨毯敷き。1号泉を使った"比売の湯"、2号泉を使う"海神の湯"の2つの浴室があり、男女日替わりとなっている。この日は後者が男湯であった。

　石張りの浴室には、主浴槽と特産のイチジクの葉を使った薬草風呂がある。露天エリアには、屋根が架かった岩風呂がひとつ。内湯はジャグジーがお湯を引っ掻き回しているが、露天風呂は透明なお湯が静かにオーバーフローしていて、ゆっくり入浴できる。

　脱衣場の掲示によれば、源泉は57.5℃の等張泉で、口に含むと強い塩味を感じる。鳥取から島根県東部の海岸沿いの温泉に共通することだが、硫酸イオンの含有量が非常に多く、こういう泉質はあまり例がないと思う。

　マッサージや食堂も完備。この日は、大広間でビンゴ大会が催されており、孫を連れた爺ちゃん婆ちゃんで大盛況であった。

　さしずめ、田舎の公営健康ランドといったところか。

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