筌の口第2温泉 震動の湯

 筌の口温泉(うけのくちおんせん)は九重九湯のひとつ。いわゆる共同浴場は2か所ある。

 有名なのは、その名も『筌の口温泉』だが、もうひとつの浴場:『震動の湯』が、泡付きがみられる湯だときいたので、こちらに入ってみることにした。

 『筌の口温泉』は鳴子川がつくった谷底にあるが、『震動の湯』はそこからは少し離れた台地の上に建っている。

 玄関を入ってすぐ前が畳敷きの休憩室なので、共同浴場というより公民館みたいな感じだ。管理人が常駐しており、入浴料300円を払って浴場へ。

 洗い場の床はまっ茶色に染まり、小さめの湯船には灰緑色の湯が満たされている。地下450mまでボーリングして得た湯を加水・加温なしでそのままかけ流しているとのこと。

 しばらくつかっていたが、期待された泡付きは見られず、ちょっとがっかり。それどころか、何となく石油みたいな匂いがするし、湯面に薄く油が浮いているような気もする。何かの間違いだと思いたいのだが...。

お気に入り指数:★★★☆☆

施設DATA
温泉名 筌の口第2温泉
施設名 震動の湯
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 大分県玖珠郡九重町大字田野(→地図)
電話番号 不詳
公式・参考サイト ---
営業時間 13:00〜20:00(毎週木・金曜日定休)
料金 大人:300円、小人:200円
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・鍵つきロッカー
浴場施設 内湯
駐車 可能
入浴日 2008年05月17日
備考 <0287>

※2012年1月頃に廃業したとの情報あり。(2013/11/12追記)


温泉DATA
源泉名 筌の口第2温泉(湧出地:大分県玖珠郡九重町大字田野1271番地)
泉質 ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素泉[低張性-中性-高温泉]
泉温 42℃(気温:17.3℃)
湧出量 測定せず (掘削 450m動力)
知覚的試験 微乳白色・弱白濁・中金気味・微弱硫化水素臭
pH値 6.7
ラドン 測定せず
密度 0.9999g/cm3(20℃)
蒸発残留物 1.57g/Kg(110℃)
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 2.163g/Kg
分析年月日 2006年4月11日
情報源 ロビーの掲示(温泉分析書のコピー)
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
リチウムイオン 0.7
ナトリウムイオン 280.0
カリウムイオン 30.2
アンモニウムイオン 1.7
マグネシウムイオン 90.0
カルシウムイオン 131.0
ストロンチウムイオン 0.7
マンガンイオン 0.3
鉄(II)イオン 4.1
鉄(III)イオン 0.8
陽イオン合計 539.5
陰イオン mg
塩素イオン 159.0
臭素イオン 0.2
硫酸イオン 234.0
炭酸水素イオン 1040.0
陰イオン合計 1433.2

非解離成分 mg
メタケイ酸 182.0
メタホウ酸 7.7
メタ亜ヒ酸 0.1
硫酸 0.0
非解離成分合計 189.8
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 121.0
遊離硫化水素 0.0
溶存ガス成分合計 121.0

 


 旅の情報


吊橋から見た震動の滝

九重夢大吊橋

 筌の口第2温泉の近くには、九重夢大吊橋がある。

 九酔渓(鳴子川)に架かる人道専用の吊り橋で、2006年秋に開通した。長さ390m・谷底からの高さ173mは(人道専用としては)目下日本最長・最高である。

 ゆらゆら揺れる橋上からは、当浴場の名前の由来である震動の滝(落差83m)を眺めることができる。

 入場料大人1人500円は、関門橋の通行料金(普通車:350円)より高額(?!)。なかなか強気の商売だが、それでも、開業後1年で予想を遥かに上回る230万人もの観光客を集めたそうだ。


大分県に戻る

戻る


Copyright (C) 2008-2013 Heian Software Engineering. Allrights Reserved.

制作:2008年05月28日 修正:2013年11月11日