松阪温泉　熊野の郷

　昨年(2007年)夏に新規開業した熊野の郷3号店。松阪市中心部から勢和多気ICに向かう国道42号線沿いにある。

　木造平屋の和風の建物で、和風・バリ風の2種類の浴室があるのは他の系列店と同じ。この日は前者が男湯となっていた。

　地下1,300mから汲み上げる源泉は、溶存物質:1.30g/Kgのナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。湧出量がさほど多くないので、後述の源泉浴槽以外は、加水・循環式で提供されているとのこと。

　シックな浴室内には、巨岩を配した主浴槽と源泉風呂、ジャグジー、サウナ、水風呂がある。お目当てはもちろん源泉風呂。小ぶりな岩風呂に、かすかに塩気を感じる源泉がかけ流されている。水道水とは明らか異なる優しい肌触りだが、さりとて特徴的な浴感は乏しい。

　露天エリアには、岩風呂と『くりぬき風呂』、蒸し風呂などがある。本来ならば、空を仰いで開放的な湯浴みを楽しめるはずだが、仮設の日よけ屋根が視界を遮っているのが惜しい。

　このほか、岩盤浴やVIPルームと称する休憩室もある(別料金)。

　高級温泉旅館にも通じる落ち着いた雰囲気は大変好ましいが、大阪・神戸ならともかく、松阪のような地方都市でこのコンセプトが通用するかどうか。

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