芦原温泉 米和 |
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芦原温泉の老舗旅館。 温泉ファンの間では、『源泉かけ流しの宿』として知られている。 モダンな外観だが、内部は"昭和レトロ"という言葉がぴったりの雰囲気。敷地の真ん中に庭があり、客室はそれに面して配置されている。街なかの温泉地なので、格別の眺望がないからだ。 目玉の温泉は、内湯と露天の2か所。 内湯は、たたみ3畳ほどのタイル張り。2本の自家源泉がら得られる8.65g/Kgの含塩化土類食塩泉で、かすかに硫化水素臭を伴ない、口に含むとしっかりした塩味とエグ味を感じた。 露天風呂---と言っても、元の物置きみたいなところを改装した開放感に乏しいものだが---もかけ流し。気温が低いせいか、こちらはちょっとぬるめ。湯口には白い析出物がこびりつき、成分の濃さを伺い知ることができる。男女別だが湯船はひとつで、その境目は何ともおおらかな構造であった。 食事は朝夕ともに部屋食。 伝統的温泉旅館料理の範疇だが、地元の食材を上手に使っており、とくにねっとりした舌触りの刺身は非常に旨かった。ただ、スカスカで水っぽい茹で蟹だけはがっかりであった。高価な越前蟹は最初から期待してないが、たとえ冷凍モノでももう少し吟味したほうがよい。たった一品の料理が食事全体の印象を悪くする。 芦原温泉は、田んぼの中に井戸を掘ったところ、お湯が出たのが始まりだという。1883年のことである。1912年に鉄道が通じてからは、北陸屈指の温泉地として栄えたが、1956年の芦原大火で壊滅的な被害を受けた。 お気に入り指数:★★★★☆
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制作:2007年11月23日 修正:2013年11月11日