華の湯

 今春(2007年4月)、新規開業した日帰り入浴施設。中央環状線美原ロータリーから東にすぐのところにある。

 シンプルな和風の建物で、高い天井のロビーが印象的だが、ごく小さな飲み物販売ブースとマッサージがあるだけで、レストランなどの付帯施設はない。
 あとで調べて分かったことだが、市内で老人ホームなどを運営する社会福祉法人が関わっているようで、ちょっと異色の温浴施設ではある。

 『石風呂』・『檜風呂』の2つの浴場があり、男女日替わりとなっている。私が訪れた日は、後者が男湯となっていた。

 室内には、主浴槽とジャグジー、乾式サウナ、水風呂などがあった。
 最近よくある、露天エリアとの仕切り窓が取り払える造りで、開放感のある入浴を楽しめる。

 露天エリアは、あまり広くはないものの、露天主浴槽のほか、樽風呂、寝湯、ゴロ寝スペースが機能的に配置され、快適なひとときを過ごすことができる。

 お湯は灰緑色に濁った、17.70g/Kgという非常に濃い含塩化土類-食塩泉。マグネシウムや鉄分も含まれていて、口に含むと猛烈な塩味と苦味、金気を感じる。ヒトの体液の浸透圧を遥かに超える高張泉で、皮膚がヒリヒリした。今の時期、こんな食塩泉に入ると、いつまでも汗が引かずに難儀するが、冬場はきっと身体がよく暖まるだろう。

 この種の施設では、露天風呂のみを温泉水使用とすることが多いのだが、サウナ用の水風呂とジャグジーを除き、全浴槽が源泉100%であることは特筆に値する。内湯の一部と露天風呂、樽風呂、寝湯は源泉かけ流しとのことだが、もともと大味な泉質なので、その有り難みはあまり感じなかった。

 温泉浴場のあるべき姿を具現したまっとうな温泉浴場。余計な付帯施設を造らず、入浴料を抑えてあることも逆に好感が持てる。泉質が私好みでないのは残念だが、こればかりだどうしようもない。

 おすすめの一湯と言える。

お気に入り指数:★★★☆☆

施設DATA
温泉名 (天使の湯)
施設名 華の湯
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒583-0884 大阪府羽曳野市野453番地(→地図)
電話番号 072-946-8726
公式・参考サイト スーパー銭湯・天然温泉 華の湯[大阪府羽曳野市]
営業時間 10:00〜24:00(最終受付 23:00)
料金 大人:600円、小人:300円
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・鍵つきロッカー・ドライヤー・綿棒・化粧
浴場施設 内湯、
駐車 可能
入浴日 2007年9月9日
備考 <0268>

温泉DATA
源泉名 天使の湯(湧出地:大阪府羽曳野市野454番2)
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉[高張性-中性-高温泉]
泉温 43.7℃(気温:9℃)
湧出量 490L/min(掘削・動力揚湯)
知覚的試験 無色澄明鹹味殆ど無臭
pH値 7.3
ラドン 0.79×10-10キュリー
密度 1.0116g/cm3(20℃/4℃)
蒸発残留物 18.54g/Kg(110℃)
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 17.70g/Kg
分析年月日 2003年2月28日
情報源 脱衣場の掲示(温泉分析書のコピー)
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
ナトリウムイオン 4028
カリウムイオン 35.1
アンモニウムイオン 8.3
マグネシウムイオン 175.4
カルシウムイオン 2342
アルミニウムイオン <0.05
マンガンイオン 5.0
鉄(II)イオン 2.7
陽イオン合計 6597
陰イオン mg
フッ素イオン <0.05
塩素イオン 10890
臭素イオン 28.1
ヨウ素イオン 8.0
硫化水素イオン <0.1
硫酸水素イオン <0.1
炭酸水素イオン 86.6
炭酸イオン <0.1
陰イオン合計 11010

非解離成分 mg
メタケイ酸 53.4
メタホウ酸 38.3
メタ亜ヒ酸 <0.01
非解離成分合計 91.7
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 11.4
遊離硫化水素 <0.1
溶存ガス成分合計 11.4

 


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制作:2007年9月9日 修正:2007年9月11日