林田温泉　ゆたりん

　姫路市北西部に今春(2007年4月1日)オープンした公営施設。

　姫路市中心部から国道29号線を走ること約20分。穂が出始めた水田の向こうに、切妻屋根のシンプルな建物が見えた。

　"和"と"悠"、2つの浴場があり、男女入れ替えで利用できる。この日は後者が男湯であった。

　内湯は、凝灰岩張りのシックな造り。水風呂・薬湯・内湯(主浴槽)の3浴槽が並んでいる。薬湯は、入浴剤を使用しており、毒々しいバスクリン色だ。主浴槽には、わずかに白濁した湯が満たされ、相応のオーバーフローがあるが、温泉か否かは明示されていない。

　露天エリアには、岩風呂と源泉風呂がある。
　このうち、源泉風呂は、大人2人が入るのがやっとの小さい岩風呂。ロビーの掲示では、源泉は『褐色、金気、薄い塩味、微弱な泥炭臭』のはずだが、実際には内湯と同じくわずかに白濁した湯。かすかな塩味を感じただけで、特徴的な浴感は乏しかった。

　ロビーの掲示には、湧出量が明示されておらず、あるいは、その名のとおりお湯が足りないのでは...と勘ぐってしまった。

　館内には、食事とアルコールが摂れる食堂、畳敷きの休憩室、足湯などがある。農産物の直売所、集会室なども併設しており、観光施設というよりも、地元の人たち向けのコミュニティ施設といったところか。

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