鹿教湯温泉 町・高梨共同浴場 |
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鹿教湯(かけゆ)は、三才山(みさやま)の麓に湧く静かな温泉地である。大塩温泉・霊泉寺温泉とともに、丸子温泉郷として国民保養温泉地に指定されている。 三才山トンネルを通れば、長野道松本ICから30分ほど。関西方面からのアプローチはよい。けれども、1976年にこのトンネルが穿たれるまえは、丸子から内村川に沿って延々遡ったどんづまりにある秘湯であった。 気軽に立ち寄り入浴できるのは、源泉地に建つかつての大湯---文殊の湯だが、地元の人たちの共同浴場も一般に開放されている。せっかく古い温泉地に来たのだからと、こちらに入ってみることにした。 文殊の湯を中心とする温泉街から少し離れた場所に公民館が建っている。その脇の路地を入ったところに、コンクリート造の湯屋があった。管理人は常駐せず、地区の住民以外は、"賽銭箱"に入浴料を自主投入する仕組み。 たたみ3畳ほどの浴槽は清潔なタイル貼り。ライオンをかたどった湯口から、無色透明の清冽な湯がかけ流されている。魚骨方式で配湯される鹿教湯のデフォルトだが、地元住民用の施設とあって、湯船の大きさに較べて、源泉投入量は格段に多い。口に含むと、かすかに硫化水素臭を感じた。金気のないなめらかな感触の湯で、毎日入る温泉としては最適だろう。 通りすがりの旅行者にも、これほどいい湯を開放している懐の深さに感謝。 お気に入り指数:★★★★☆
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制作:2007年7月20日 修正:2007年7月29日