玉城弘法温泉　アスピア玉城

　伊勢自動車道玉城IC近くにある公営日帰り温泉。"ふるさと創生１億円"を使って源泉を掘り当て、1996年にオープンしたもの。派手な看板などはほとんどなくて、カーナビがなければアクセスに手間取るかも知れない。

　玄関を入ると、広いロビーがある。ゆったりした造りに期待が膨らむが、肝心の浴室はあっけないほど狭い。ちょっとしたビジネスホテルの大浴場をイメージしていただければいいと思う。総タイル張りの浴室に、半径3mくらいの半円形の主浴槽と四角い副浴槽があるのみ。露天風呂はもちろん、サウナもない。

　地下1,400mから汲み上げる温泉は、12.04g/Kgという濃い冷鉱泉。湧出量は30L/min弱しかないので、約10倍に希釈したうえで浴用に供される。口に含んでみると、何やら味がするのだが、強い塩素臭に完全にマスクされている。明示はされていなかったが、副浴槽につかっている人が皆無であったところをみると、こちらは単なる水道水みたいな感じだ。

　温泉ファンとしては少々期待はずれの感が否めないが、近隣の人たちには結構人気があるようで、順番待ちの行列が出来るほどであった。観光施設というよりも、地域住民の身近なコミュニティの場といったところか。回数券があるのも、その性格を示していると思う。

　麺類・丼ものなどの簡単が食事も可能。

お気に入り指数:★★☆☆☆