東香里湯元 水春


(2006年12月23日撮影)

 2006年8月に開業したスーパー銭湯。府道枚方交野寝屋川線沿いの小高い丘の上にある。去年の天皇誕生日に偵察に行ったのだが、予想外の混雑で、年が明けてから出直した。

 ご覧のとおり、切妻屋根のシンプルな和風の建物。ホールも落ち着いた雰囲気だ。浴場の入口は旧家の土蔵をイメージしたような体裁になっている。

 照度が落とされた浴室内には、主浴槽のほか、ジャグジーや水風呂、サウナがある。
 しかし、やはり主役は露天エリアであろう。"関西最大級の広さ"(パンフレットの記述による)をもつ贅沢な空間に、温泉を使った岩風呂やツボ湯、薬草塩サウナ、炭酸泉などが配置されている。寒風のもとでは無用の長物だが、デッキチェアも沢山あるので、暖かい季節は爽快な日光浴も愉しめると思う。

 開業から少し遅れ、10月1日から提供された温泉は、地下1,200mから汲み上げる食塩泉。日が落ちてから行ったので正確なところはわからないが、灰緑色の淡い濁り湯のようだ。口に含むと軽い塩味とかなり強い金属味を感じる。かけ流しのようにも思えるが、その旨の表示は見当たらない。

 浴感の乏しい天然温泉に較べて、秀逸と思えたのが人工の炭酸泉。1,000ppm(1,000mg/Kg)以上の二酸化炭素を溶かした湯で、少々カルキ臭いが、口に含むとはっきりと炭酸味を感じることができる。体温+α程度のぬる湯だが、身を沈めて1分もしないうちに、手足の先が暖まってくるのがわかった。客は正直なもので、天然温泉に入っているのは数人なのに、こちらは常時10人以上が浸かっている。この施設最大の目玉であろう。

 フルサービスの食堂のほか、マッサージや理髪店、それにいま流行の岩盤浴(別料金)もある。15畳ほどの小部屋で、ゴロンと横になることもできる。再入浴も可能。

 天然温泉ではなく、炭酸泉に★3つをつけよう。

お気に入り指数:★★★☆☆

施設DATA
温泉名 東香里 長者の湯
施設名 東香里湯元 水春
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒572-0851 大阪府寝屋川市寝屋北町2-1(→地図)
電話番号 072-825-4126
公式・参考サイト 東香里湯元 水春 -長者の湯-
営業時間 09:00〜25:00(最終受付 24:00)
料金 大人:700[800]円、小人(5歳〜小学生):350[400]円、幼児(3〜4歳):200[200]円、幼児(2歳以下):無料
※[ ]内は土日祝日
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・リンス・鍵つきロッカー・綿棒
浴場施設 内湯、露天岩風呂、ツボ湯、ジャグジー、炭酸泉、サウナ、水風呂など
駐車 可能
入浴日 2007年1月18日
備考 <0245>

温泉DATA
源泉名 東香里 長者の湯(湧出地:大阪府寝屋川市大字寝屋467-1)
泉質 ナトリウム-塩化物温泉[低張性-中性-温泉]
泉温 37.0℃(気温:17.7℃)
湧出量 485L/min(動力揚湯(水中ポンプ方式))
知覚的試験 無色、微混濁、金属味、無臭
pH値 7.0
ラドン 1.4×10-10キュリー
密度 1.0000g/cm3(20℃/4℃)
蒸発残留物 2280g/Kg(110℃)
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 2.2934g/Kg
分析年月日 2006年4月20日
情報源 脱衣場の掲示(温泉分析書のコピー)
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
リチウムイオン 0.1
ナトリウムイオン 601.0
カリウムイオン 37.8
アンモニウムイオン 3.5
マグネシウムイオン 21.2
カルシウムイオン 113.7
ストロンチウムイオン 0.9
バリウムイオン 1.9
マンガンイオン 1.2
鉄(II)イオン 9.5
陽イオン合計 790.8
陰イオン mg
フッ素イオン 0.1
塩素イオン 1127
臭素イオン 3.1
ヨウ素イオン 0.5
硝酸イオン 0.3
硫酸イオン 7.7
炭酸水素イオン 228.1
陰イオン合計 1366.3

非解離成分 mg
メタケイ酸 131.0
メタホウ酸 5.3
非解離成分合計 136.3
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 41.2
溶存ガス成分合計 41.2

 


大阪府に戻る

戻る


Copyright (C) 2007 Heian Software Engineering. Allrights Reserved.

制作:2007年1月19日 修正:2007年1月19日