粟津温泉 かめたに |
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加賀温泉郷と総称される4つの温泉地のうち、粟津温泉はもっとも規模が小さく、集中配湯システムがない。 あまり大きくない温泉街の中心部に、鉄筋6階建てのビルがあった。クルマを降りると、間髪を入れずに『いらっしゃいませ』の声が掛かる。案内係が駆け寄り、すぐさま手荷物を持って客室に案内してくれた。中小旅館らしからぬ、たいへん気持ちのいい対応である。 通された部屋は、12畳トイレつき。窓からは、向かいの高級老舗旅館が一望できる。優美な建物やよく手入れされた庭木の眺望はなかなかのもの。もちろん、結果的にそうなっただけなのだろうが、巧妙な借景作戦である。 浴衣に着替えて、大浴場へ行く。夕食前の入浴ラッシュが始まるまえに、汚れのない湯を賞味したい。 浴室には、石張りの内湯がひとつ。機能本位で風情に欠けるが、洗い場に静かに溢れ出る湯と、析出物がこびりついた湯口を見れば、それがホンモノの温泉であることはすぐに理解できる。敷地内にある源泉から汲み上げた57.2℃の含食塩芒硝泉が、そのまま湯船に注がれているのである。飲泉用の柄杓も準備されていて、口に含むと、わずかに硫化水素臭を感じた。 食事は部屋食。質・量ともに適当で、満足した。 有名温泉地の湯をかけ流しで楽しむには小さな老舗旅館に限るが、正直言って、サービスや料理はいまひとつ...ということが少なくない。 ★5つを贈呈したい。 お気に入り指数:★★★★★
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制作:2006年10月10日 修正:2006年10月13日